春の芽吹きを愉しむ球根アレンジメント|二十四節気 暦のレシピ 第23話 啓蟄

3月5日から3月20日までは啓蟄(けいちつ)。今回は、春の芽吹きを愉しむ球根アレンジメントのつくり方をご紹介します。

制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀

3月5日より二十四節気は啓蟄となりました。冬ごもりをしていた虫や動物たちが、春の陽気に誘われて目覚める頃です。この頃になると日差しも朗らかに、そよぐ風の香りも柔らかくなってきます。

この時季はさまざまな秋植えの球根植物が芽吹くときでもあります。クロッカスやフリージア、チューリップやアネモネなど華やかな花がたくさん。最近は小さなミニ球根を手軽に水耕栽培で楽しむ方法も人気です。

今回は小さな球根植物やこの季節ならでは枝物を合わせた、春の芽吹きを愉しむ球根アレンジメントのつくり方をご紹介します。

 

春の芽吹きを愉しむ球根アレンジメント

材料

写真左から
原種系チューリップ ペルシアンパール
原種系チューリップ テタテ
ムスカリ
クロッカス
クロッカス
原種系チューリップ ポリクローム
コンパクトチューリップ フレミングベイビー
ナズナ(タラスピオファリム)  
クロモジ

写真左から
ガラス花器
水苔(ガラス花器の中)
山苔(ガラス花器の中)
フローラルフォーム
防水テープ(フローラルフォーム用) 12mm
水苔は保水性が高いので、球根を支えながら吸水させるために、山苔は見た目を美しくするために使用。なければ水苔だけでもOK。

つくり方

1.吸水したフローラルフォームを縦3×横5×高さ3cmほどの大きさに切り、上部を面取りする。

2.1のフローラルフォームを花器に防水テープ 12mmで貼りつける。

3.桃とクロモジを、高低差を出しながら3〜4本フローラルフォームに挿す。

4.ナズナを枝の周りを囲むように挿す。

5.湿らせた水苔をフローラルフォームの周りに置く。

6.水苔に根が埋まるように球根を置いて安定させる。細かい箇所は割箸などを使うと便利。このとき、球根の頭まで埋まらないように注意する。

7.水苔とフローラルフォームを隠すように山苔を敷き詰めてでき上がり。このときも球根の頭が埋まらないようにする。

 

球根自体を水に浸からせないことがコツ

球根植物とは、地下に養分貯蔵組織としてでんぷんなどを蓄えている植物のことです。球根、といわれると華やかな花を思い浮かべる方も多いかと思いますが、じゃがいもやさつまいもなど、身近な野菜にも球根植物はあります。

今回のアレンジメントに保水するときは水苔が湿る程度に水をやります。球根自体が水に浸かると腐りやすくなってしまうため、水の量には注意が必要です。たまに器を傾けて、溜まった水を捨ててから新しい水をやると、水も腐りにくく、より良いですよ。

苔も使わず、水だけで管理することも可能です。その場合はグラスや瓶に根だけが浸かるように水を少量入れ、毎日水を変えます。

今回は球根つきの植物を使いましたが、切り花も多く出回ります。球根植物の切り花は茎も瑞々しく水分を多く含んでおり、沢山の水を入れて活けてしまうと茎が腐りやすくなるため、少量の水で活けるようにし、切り口を常に新鮮に切り戻しをしてあげると長持ちしますよ。

 

花が終わったら土植えに挑戦しても

土植えの球根植物の場合、花が終わったら葉にしっかり光合成をさせて養分をしっかりため込ませれば次の年に花が咲きます。養分を蓄えさせた後の球根をそのまま埋めておくか、一旦掘り起こし、再度植えるかなどは種類により異なります。

しかし土に比べて、栄養素がほとんどない水で育てる水耕栽培の場合、球根の栄養を使い切ってしまうので次の年に花を咲かすことは難しいといわれています。でも、もし土植えに挑戦したい場合、花が終わったら土に植え、10日に一回くらい液体肥料をあげながら葉に光合成をさせ球根に栄養を蓄えさせる方法もあります。もちろん来年花が咲くかどうかはわかりませんが、挑戦してみてもいいかもしれません。

春を感じさせてくれる球根植物を、一足早く部屋の中で楽しんでくださいね。

 

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