二十四節気 暦のレシピ 第5話 芒種|2色のハーブでつくる梅酒ゼリー

6月6日から6月21日までが芒種(ぼうしゅ)。梅雨入り間近、湿気が多く、体調を崩しがちなこの時季におすすめのレシピ、2種類のハーブティーを使った梅酒ゼリーをご紹介します。

梅酒ゼリー制作・文:猪飼牧子(NEROLIDOL) 撮影:清水美由紀

二十四節気は、6月6日より芒種(ぼうしゅ)となります。芒種の「芒」という字は「のぎ」とよみ、稲や麦などイネ科の植物のトゲのような突起の部分をさします。

この時季は、この芒がある植物と関係の深い季節。麦は収穫の時季を迎え、稲は種をまきました。現在は稲の品種改良も進み、田植えはもっと早くに行われますが、昔は梅雨入り前に行われていたそうです。

 

“梅仕事”が楽しみな季節、到来!

季節は梅雨入り前。爽やかな初夏の陽気はだんだんとかげをひそめ、湿り気のある空気を含んだ蒸し暑い日が増えてきます。梅雨という字は梅の雨と書きますが、ちょうど梅の実も黄色く色づいてくる頃。毎年この季節になると、梅仕事をするのを楽しみにしていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

爽やかな梅の酸味は、梅雨どきのじめっとした不快な空気や、憂鬱な気分を洗い流してくれるようで、見ると口にしたくなるもの。特に完熟前の梅を日干しにし、シソの葉につけ、さらに日干しをする、という梅干しは、日本人が考えた独特の漬け物。疲れたときや風邪の季節にもよく使われていますね。

生の梅の実には毒があり、そのままは食べることができませんが、古くからの人々の工夫によって現代の私たちは美味しく梅を食べることができています。

その土地土地の歴史と知恵。これが何よりの宝だと感じます。

 

「梅酒ゼリー」のつくり方  

毎日忙しい現代に生きていると、あっという間に旬の時季を逃してしまうこともあります。

今回は慌ただしい日々のなかでも、市販の梅酒や甘露梅を使って手軽に無理なく季節を楽しめる梅酒ゼリーをつくってみましょう。ハイビスカスの酸味と赤い色、エルダーフラワーのふんわりとした甘みと黄色い色。2色で2つの味が楽しめる梅酒ゼリーです。

梅酒や甘露梅、ハーブティーそのものの甘味を生かしているので、砂糖は使いません。お酒の好きな方でしたら梅酒に入っている梅をそのまま使ったり、梅酒のアルコールを飛ばさずにそのままつくっても美味しいです。

材料(ゼリー2個分)は写真左上から、ドライハイビスカス…小さじ2分の1、ドライエルダーフラワー…小さじ1、粉ゼラチン…5g、梅酒…120cc、甘露梅…2つ、熱湯…140cc

1.粉ゼラチンは2.5gずつにわけて耐熱容器に入れ、それぞれ粉が浸るほどの水(各大さじ2くらい*分量外)でふやかしておく。

2. 耐熱容器にドライハイビスカスとドライエルダーフラワーを別々に入れ、熱湯の半量(70cc)をそれぞれ注ぎ、ハーブティーをつくる。

3.鍋に梅酒を入れ、中火にかける。沸騰したら火をとめる。強火にすると梅酒自体に炎がうつることがあるので中火で行う。アルコールをよく飛ばしたい場合は、沸騰してから30秒~1分ほど煮つめる。

4. 別の鍋で、1でふやかしておいたゼラチンを湯煎にかけて溶かす。

5.2のハーブティーをそれぞれ茶こしで濾す。

6.5のハーブティー2種類に、3の梅酒を半量(各60cc)ずつと4のゼラチンを入れ、よく混ぜる。

7. このまま冷蔵庫で2時間ほど冷やす。

8.ゼリーが固まったら、小さめのスプーンでゼリーをざっくりとくずす。

9.器に甘露梅を入れる。

10.8のゼリーを、エルダーフラワー、ハイビスカスの順で重ねて、でき上がり。

 

盛りつけにはグリーンを添えて爽やかに

グリーンが添えるとゼリーの美しさが引き立ちます。ハーブティーにちなんでエルダーフラワーの葉をあしらいましたが、ほかのハーブでももちろんOKです。

2色ゼリーはハーブティーで割るほかに、オレンジやアセロラジューズなどでも楽しめます。また、シンプルに梅酒味だけを味わいたいときは、ハーブティーを使わずに水で割ってもいいですね。ソーダで割るとシュワシュワした炭酸ゼリーになります。

梅酒を何で割ったらおいしいか?見た目の色は何色がいいか?という視点で混ぜるものを考えると、ご自分の好みのゼリーができると思いますよ。いろいろなアレンジができますので、ぜひ自分好みの味を見つけてみてください。

 

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