二十四節気 暦のレシピ 第4話 小満|草花の香り漂う「ベニバナ入りハーブスワッグ」

5月21日から6月5日までが小満(しょうまん)。さまざまなハーブが旬を迎える時季です。今回は、日本でも古くからなじみのあるベニバナを主役に、ハーブのスワッグをつくります。

スワッグ制作・文:猪飼牧子(NEROLIDOL) 撮影:清水美由紀

5月21日より小満(しょうまん)に入ります。小満とは全てのものが成長し、天地は生き生きとしたさまざまな生命で満ち溢れるという意です。

 

青い空に映えるオレンジ色の元気印、ベニバナ

ひとつ前の節、立夏の頃は日によっては急に冷え込む時もあり、春の名残がちらほらと。小満に入ると、穏やかに暖かく、少し汗ばむような初夏のような陽気の日も出てきます。

明るい太陽の下、さまざまなハーブが旬を迎える頃でもあり、目にも楽しい時季。日本で古くから育てられてきたベニバナもそのうちの一つです。固くぎゅっと閉じた蕾からは想像できない、まるで花火のようなまるい可愛らしい花。その目が覚めるようなオレンジ色は、この時季の生命満ち溢れる青い空に美しく映えるのです。

じつはベニバナは可愛いだけでなく、とっても優秀。紅色の染色料や食用油(サフラワーオイル)の原料としてよく知られ、花弁を乾燥させたものは「紅花(こうか)」という生薬で漢方にも配合されているのです。ビタミンEが豊富で、血行促進や女性特有の不調にもうれしい効果があるといわれています。ただし、妊娠中、キク科アレルギーの方は厳禁なので気をつけてくださいね。

 

「ベニバナ入りハーブスワッグ」のつくり方

今回、ご紹介するのは、そのベニバナを主役にした緑豊かなハーブのスワッグです。

花市場では、固い蕾の状態でバサッとした束で売られているベニバナは、花材としては少し地味目ですが、花持ちもよく、ドライになってもキレイに色が残るのでとてもおすすめ。カモミールやローズマリー、ラベンダーといったおなじみのハーブを加えて、草花の香り漂う、この時季ならではのスワッグをつくってみましょう。

使う花材を紹介します。

写真左から、ユーカリジャイアンテウム、ミリオンアスパラ、ナズナ、グミ、サンショウ

写真上段左から、エルダーフラワー、スペアミント、ペパーミント、ナスタチューム、ヤグルマソウ(紫)、ベニバナ 中央左から、アップルゼラニウム、ローズマリー、ラベンダー 下段左から、ジャーマンカモミール、ヤグルマソウ(青、薄ピンク)、ローズゼラニウム

用意するものは、花ハサミ、ワイヤーハサミ、クラフトワイヤー、麻紐です。

通常、スワッグは全ての花材を束ねてから麻紐などで括ることが多いのですが、きっちり巻いていないとドライフラワーになって茎が痩せてきたときに抜けやすくなるので、今回は2〜3本ずつクラフトワイヤーで下巻きし、その後麻紐を巻きます。

1.土台になるユーカリジャイアンテウムを2~3本クラフトワイヤーで巻きます。このとき、始まりのワイヤーは少し長めに残しておくと最後のワイヤーと留めやすくなります。

2.つくり上げたい形にユーカリをバランスよく配置しながら2~3本おきにワイヤーで巻いていき、その次にアスパラを巻きます。

3.土台になる長めのグリーンを巻き終えたら、ナズナやグミなど、長く見せたい花ものから順に高低差をつけながら巻いていきます。

4.その他の花も、長さを見せたいものから順に巻いていき、根元のほうまで隙間を埋めるよう巻いていきます。

5.ナスタチュームやミントなど丈の短いものを巻いたら、根元の茎を隠すようにグミの短い枝葉を巻き、最初に残しておいたワイヤーと最後のワイヤーをねじって終わりにします。

6.壁にかけるための紐を後ろにつけたら、ワイヤーを隠すように麻紐を巻いてでき上がり。

 

香りが楽しめるよう、風通しのよい場所に

つくっている間にも、鼻先にふんわりとそよぐハーブの香りで癒されるスワッグ。でき上がった後も、香りが楽しめるよう風通しの良く、色褪せを防ぐ直射日光の当たらない場所に吊るして飾るのがおすすめです。玄関のドアの内側に飾ると、開け閉めするたびに香るので気持ちよいですよ。完全に全体がドライフラワーになったら、テーブルなどに置いてディスプレイするのも素敵ですね。

スワッグとして楽しんだ後は、紐を解いて一つひとつのドライフラワーを小さな瓶に詰めたり、ブリキ缶に無造作に投げ入れたりすると、さりげないインテリアになります。

 

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