二十四節気 暦のレシピ 第2話 穀雨|八十八夜にちなんだお菓子、「お茶の葉の練り切りあん」

春夏秋冬という四季を、さらに細かく6つの季節に区切ったものが「二十四節気(にじゅうしせっき)」。4月20日から5月5日までが、穀雨(こくう)です。この時季に迎える八十八夜にちなんでお茶を使ったお菓子を紹介します。

お菓子制作・文:猪飼牧子(NEROLIDOL) 撮影:清水美由紀 

立春から始まった春の節も、穀雨(こくう)で最後。4月20日から5月5日までが穀雨です。15日ほど過ぎれば、次の二十四節気は立夏(りっか)となり、暦の上では夏がやってきます。

 

八十八夜にはお茶にちなんだお菓子がたくさん

この時期は、不安定だった春の天気が落ち着き、急に冷え込んだり、霜が降りたりするようなこともなくなります。そしてなにより、農耕にとって大切な「恵みの雨」が田畑を潤す時季。

穀雨の時季に迎える立春から数えて88日目の夜は、農の吉日、「八十八夜」といわれています。

八十八歳に「米寿」(べいじゅ)のお祝いをすることはご存じの方も多いかと思いますが、これは「米」と言う字が、八を二つ重ねて出来た文字で縁起が良い、ということから来ているもの。「八十八夜」もそれと同じ理由で、縁起の良い日とされているそうです。

この時期は茶摘みの時季と重なることから新茶とのつながりも深い日。この日に摘んだ新茶を飲むと長生き出来ると言われているそう。全国のお菓子屋さんでは、八十八夜にちなんでお茶を使ったお菓子がたくさん販売されます。

買いに行くのもよいですが、せっかくなら自分で。今回は季節を感じることができる、お茶にちなんだ和菓子をつくってみたいと思います。

 

「お茶の葉の練り切りあん」のつくり方

簡単で、見た目も可愛らしいお茶の葉型の練り切りあんです。練り切りと聞くと難しいように感じますが、白あんに白玉粉や山芋、上新粉などを混ぜた生地を基本としたものでシンプルで案外簡単。

今回は抹茶を混ぜて味と色味をつけましたが、混ぜるもので色々な工夫ができるのも練り切りのよいところです。

材料(葉っぱ型の練り切りあん2つ分)


▲上段左から、上新粉5g、グラニュー糖5g 下段左から、こしあん40g、こし白あん50g、抹茶小さじ1/2

用意するものは、ボウル、ヘラ、ラップ、茶巾、竹串、割り箸、蒸し器です。

1 上新粉とグラニュー糖をよく混ぜたところに白あんを入れてだまがないようしっかりすり混ぜます。

2 よく混ぜた白あん生地をラップにのばして包み、蒸し器で15分間蒸す。蒸し上がった生地を固く水を絞った茶巾にのせよくこねて、ラップに薄くのばして包み、冷蔵庫に3時間ほど入れておきます(一晩でも大丈夫)。

3 白あん生地に、抹茶の粉を入れまんべんなく行き渡るよう練り込みます。

4 3の生地を2等分し、細長い棒状に丸めたら葉っぱの形に整形していきます。

5 割り箸の背などで、葉の角を綺麗につけて整えます。

6 竹串で葉の葉脈を描きます。

7 葉っぱを裏返し、二等分して丸めたこしあんをのせて包めばでき上がり。

ほろ苦く甘いお茶の和菓子と、季節の空気を身体に取り込んで、夏を迎える準備は万端です!(清水美由紀)

 

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