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花とカリグラフィー(後編)|芍薬と季節の草花で彩るブーケ。つぼみから満開、散り際までの美しくも儚いストーリー。

花とカリグラフィー(後編)|芍薬と季節の草花で彩るブーケ。つぼみから満開、散り際までの美しくも儚いストーリー。

前編では、島野真希さんのカリグラフィーのレッスンについてレポートしました。後編は、フラワーアーティストの前田有紀さんの芍薬のアレンジメントと美味しいランチのお話です。

撮影:奥 陽子 取材・文:つくりら編集部  協力:naturam

ボックスにリボンを結んで

レッスン後半はボックスにリボンをつけるところからスタート。前田さんが用意してくれたリボンから好みのものを選びます。

記者は光沢のあるベージュ系に。ボックスの穴にリボンを通し、内側で結ぶと、ショルダーバッグのように持ち運びもできるようになりました。

 

ナチュラルな芍薬ブーケ

各テーブルに花材が行き渡ったところで、前田さんのお話が始まりました。

「芍薬は小さなつぼみから考えられないほど大きな花が咲きます」。前田さんにとって芍薬は大好きな花のひとつなのだそう。

芍薬は薬用植物として渡来し、次第に観賞用になっていったという歴史も交えながらのミニレクチャー。なによりも花の話をするときの前田さんの嬉しそうな顔! 見ているこちらまでハッピーな気持ちになってしまいます。

10年間、情熱を注いだアナウンサーの仕事を辞して渡英、半年間イギリスでガーデニングのインターンに従事した前田さん。印象深かったのは一般家庭のお庭だったそう。「イギリスでは芍薬をお庭で育てている人が多くて、それが思い出に残っています。私がイギリスで見てきたのは、自然の風景の中にある芍薬でした」

大輪の花を咲かせる芍薬はゴージャスな印象もありますが、前田さんのブーケが草花をプラスしたナチュラルな雰囲気なのも、そんな背景があるからなのですね。前田さんのお話にうんうんとうなずきながら、目の前にある植物にもなおいっそう愛着が高まったところで、いよいよブーケづくりです。

 

2種類の芍薬に旬の草花を組み合わせて

今回、前田さんが用意してくれた芍薬は、輝くような白さのラテンドールと、フランスの女優、サラ・ベルナールにちなんで名付けられたという、ライトピンクのサラベルの2種類。

芍薬に合わせたグリーンや枝ものは、小さな白い花をつけるリョーブ、ボリュームがでるリューカレンドロン、ピスタキオリーフ、ギザギザした葉っぱのグレビデア、ユニークな顔がブーケのアクセントになるドライアンドラ。そして発色が美しい紫の小花のスターチスです。

 

芍薬と戯れながらブーケづくり

束ねる位置より下にある葉っぱはカットしてしまいましょうと、前田さん。

ブーケは、1本ずつどんどん重ねていくスパイラルスタイルでつくっていきます。芍薬を軸にグリーンをプラスしながら、ぐるぐる回して。

前田さんにチェックしてもらったら、「あら、芍薬が3つしか入っていないですね。あと2つ追加しましょう」と。3つでもボリュームいっぱいなのに、実は5つも芍薬が入るブーケだったんですね。なんて贅沢な。

麻ひもでブーケを束ねたら、底に切り込みを入れてあるプラスチックのコップにブーケを差し込み、ゼリー状の保水材を入れたビニール袋に入れます。

ラッピングペーパーでブーケを包んで、カリグラフィーのボックスに。バランスを見ながら形を整えていきます。

完成です! 

参加者全員のブーケが窓際に並びました。圧巻です!

花の咲き具合や生け方によって、こんなに雰囲気が違います。

 

もうひとつのお楽しみ、naturamのランチ

ブーケができ上がったら、おまちかねのランチです。

こちらは前菜。「軽く炙った鰹のマリネ、蕪とハーブのサラダ フルーツトマト“アメーラ”のガスパチョ」です。naturamシェフ、杉浦和哉さんのつくり出す一皿には、素材の持つ美味しさが表現されています。

自然の色ってこんなに美しいの!思わずため息がこぼれてしまうメインの皿。「黒毛和牛腿肉のロースト グリンアスパラと舞茸 柚子胡椒の香るジュレ」

メインを堪能した後は、もちろん別腹の(笑)のデザート。「フレッシュマンゴーとパッションフルーツ フロマージュブランのソルベとトニックウォーターのジュレ」です。

参加させていただいた「芍薬のボックスアレンジメント」のワークショップはここまで。最後にちらっと午後のクラスのアレンジ作品も見せていたただきました。

 

午後のレッスンはバスケットボールに

バスケットボールのアレンジメントには、色とりどりのドライフラワーをちりばめて。ワークショップが開催された日は母の日の前でしたので、カリグラフィーには「Happy Mother’s Day」の文字。

瀟洒な一軒家レストランという非日常の空間で、心静かに自分と向き合うカリグラフィーと、馥郁とした香りに囲まれながらのブーケづくり。さらには美味しいお料理に舌づつみ。これ以上の贅沢ってあるかしら。まさに人生のご褒美のようなワークショップでした。

前編ではカリグラファーの島野真希さんのレッスンの様子をご紹介しています。こちらもどうぞ。

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