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RUKOさん(後編)|丁寧に縫いあげたパーツが集まると、想定外の可愛らしさ!フェルトスイーツはつくる時間そのものが楽しい。

RUKOさん(後編)|丁寧に縫いあげたパーツが集まると、想定外の可愛らしさ!フェルトスイーツはつくる時間そのものが楽しい。

前編ではフェルトスイーツとの出会いや創作のこだわりについてお話を伺いました。後編では本やキットの制作など仕事についてお話します。

撮影:奥 陽子  取材・文:庄司靖子  取材協力:Ange

RUKOさんがフェルトスイーツをつくるとき大切にしているのは「自然に見える」ということ。「本物の果物はひとつひとつ形や大きさが違いますよね。だから作品ごとにパーツをつくって、自然に見えることを意識しています」

 

ホームページをきっかけに“フェルト”が仕事に

RUKOさんはこれまで、著者本を3冊、共著を5冊出版し、現在は通販サイトでキットや作品を販売するなど、作家として活躍しています。

「私はとても運がよくて、たまたまデジカメを買い替え、パソコンを買い替え、ホームページをつくってみようという気になり・・・そんなことが重なって、ここまで来ることができました」。いえいえ、運だけではなく、「買ってくださった方に喜んでいただけるよう、丁寧につくろう」という創作に対する姿勢が、次へと続く道を切り拓いてきたのでしょう。

ホームページがきっかけで書籍やキットの話がまとまると、うれしかった一方で、依頼されて制作する難しさにも直面しました。


▲これらはすべて小物入れになっているケーキ。イベントやネットでも人気のアイテム。

 

“何かに使えるもの”というお題

「通販サイトで販売するキットは、小物入れやマグネット、ストラップなど、“何かに使えるもの”を必ず入れるよう依頼されるので、アイデアを出すのが大変なこともあります。飾るだけじゃだめなの?と思ったり、ときには困ってしまうオーダーに煮詰まったりもしますが、いわれたことを形にするのが私の仕事。悩みながらも手を動かしています。もちろん、できないこともありますよ」と笑顔で話すRUKOさんですが、そこにプロとしての意識の高さを感じました。


▲小物入れのパフェ。カップの内側に貼ったフェルトの厚みでデコレーションのふたがぴったり閉まるつくり。


▲陶器の入れ物に合わせてつくったスイーツは重量感もあり、フェルトだけの作品とは違った雰囲気。「市販の器を利用するといろんな形のものができて楽しいです」

 

“簡単につくれる”を追求する

昨年出版した共著『フェルトでつくる かわいい花とスイーツ』は、“初心者向けの簡単なもの”がコンセプトでした。そこで、とにかく省ける工程は省き、簡単でも達成感の得られるアイテムとつくり方を考えたそう。

「本来は刺繍糸でステッチするところを木工用ボンドで貼ったり、円柱型ケーキの直角を出すために、綿をつめるのではなくスチレンボードを芯として利用したりしました」


▲『フェルトでつくる かわいい花とスイーツ』に掲載された作品。シンプルでやさしいつくり方なので、最初に挑戦したいスイーツ。


▲マカロンを仕立ててキーチェーンにアレンジ。使えるものとしてのアプローチもしっかり。

初心者向けや上級者向けなど企画によってつくり方を変える、そんな応用が利くのも、創作を始めた頃試行錯誤した経験があるから。

「仕事として引き受けていなければ、最初からできないと思ってやらなかったこともたくさんあったと思います。また依頼がなければ、フェルトスイーツに実用性をプラスするなど思いつかなかったかもしれません」と、仕事への感謝の思いも語ってくれました。

 

シートフェルトにこだわり続ける理由

数年前、手芸の世界にフェイクスイーツが登場し、流行したことがあります。主役は樹脂粘土や羊毛フェルト。作家のなかには樹脂粘土に移行する人もいましたが、RUKOさんはシートフェルトという素材にこだわり続けてきました。それはなぜなのでしょうか。

「シートフェルトの持つ独特のあたたかみが好きなんです。それに、平面のフェルトが立体のスイーツに変化する楽しさに魅了されたからだと思います」

 

フェルトスイーツづくりの魅力

RUKOさんにとってフェルトスイーツの楽しさはどんなところか聞いてみました。

「時間をかけて各パーツを縫いあげ、最後にすべてを合わせてデコレートすると、思いも及ばなかった可愛らしさを見せてくれるところでしょうか。また、例えばパイを表現するとき、いろいろと考えられる方法があり、それを試しつつ形にしていく過程がとても楽しいです。そのときのアイデアがパイとしてはうまくいかなくても、次の機会に違うアイテムを表現するときに使えたりするところも魅力です」

 

フェルトから広がるクラフト

今回お邪魔した手づくり雑貨のお店「Ange」には、RUKOさんコーナーがありました。フェルトスイーツ以外に、裂き織のポーチやビーズのブローチ、ピアスなどもつくっています。

リボン刺繍のブローチはイベントや通販サイトで販売しています。

手ごろな大きさで使い勝手がよさそうな裂き織のバッグは、裂き織部分がRUKOさんの作。「とにかく何かつくりたくて仕方ないので、完成したら満足。手元には置かず、販売してしまいます」

手間を惜しまず、丁寧に縫って仕上げる。つくる時間そのものが楽しいというRUKOさんが生み出す色とりどりのフェルトスイーツやクラフトは、これからも見る人を笑顔にしてくれるに違いありません。

インタビュー前編では、フェルトとの出会いや、つくることの楽しさ・魅力についてお話を伺っています。

 

 

 

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