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お正月疲れの心身をいたわる レモングラスと鶏手羽先のおかゆ|二十四節気 暦のレシピ 第19話 小寒

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1月6日から1月19日までは小寒(しょうかん)。今回のレシピはレモングラスと鶏手羽先のおかゆです。

制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀

1月6日より二十四節気は小寒となりました。体感だけで季節を想うと、日に日に厳しくなる寒さに冬はこれから・・・というイメージ。ですが冬の節は残すところ大寒ひとつ、2月に入れば立春。春の節に移り変わります。

冬至初日後から少しずつ伸び始めた昼の時間。寒さに凍えてばかりいないで、少し植物に目をやれば、冷たそうな霜に包まれながらも元気に朝日を浴びていたり、花を咲かせる暖かなその日に向け、小さな蕾を準備していたり、確実に春の訪れを感じ取っています。

お正月明けのこの時季は年末年始の疲れが一気に出やすい頃。美味しいお料理やお酒は楽しいものですが、胃腸の負担は大きく、休ませてあげたくなりますよね。

今回は心も胃腸もほっと安らぐ、レモングラスと鶏手羽先のおかゆのつくり方をご紹介します。

 

レモングラスと鶏手羽先のおかゆのつくり方

材料(2人分)

上段、左から
水…600cc
鶏手羽先…4本
米…50g(洗って水を切っておく) 
下段、左から
レモングラス…10本 (生。 ドライでも可。ハーブティーを使用する場合は大さじ1)
塩…小さじ1/2
しょうが…1片
クコの実…12個
*レモングラスと塩の分量はお好みで適宜調整する。

つくり方

1.レモングラスを長さ3~4cm程に切る。

2.しょうがを千切りにする。

3.だしがよく出るよう、鶏手羽先の裏面の骨の脇に2か所ほど切り込みを入れる。

4.鶏手羽先を2つに分ける。

5.鍋に、米と塩以外の材料を全て入れる。

6.中火で火にかけて沸騰させる(沸騰するまでふたをしておく)。

7.沸騰したら米をすべて入れて全体をさっと混ぜる。火が強すぎると焦げつく原因になるので、火加減に注意しながらふたをして弱火で35~40分煮る。その間はあまりいじらないようにする。

8.最後に塩を入れて味を調える。レモングラスは口に入ると固いので、器に盛るときは飾り用以外は取り除く。

お好みで、菊の花びら、はこべ、ラディッシュの薄切り(分量外)を添える。

 

コラーゲン、ビタミン、ミネラルがたっぷり

じっくりと煮た鶏手羽先は、スプーンでもホロホロと崩れるほど。鶏手羽先の豊富なコラーゲンはじっくり煮込んだことでたっぷりだし汁に溶け出ています。しょうがは冷えた体を温め、レモングラスは食べ過ぎた年末年始の胃の消化を助けます。クコの実はビタミン、ミネラルがとても豊富で抗酸化作用にも期待ができる素晴らしいスーパーフルーツ。

材料を揃えればあとは鍋まかせの簡単レシピなのに、滋養強壮や美容など、体に嬉しい栄養がぎっしり詰まっています。

今回は、彩りに菊の花びら、はこべ、ラディッシュの薄切りを添えてみましたが、白ごまや穂紫蘇、柚子の皮などでも美しく、美味しく食べることができます。もちろんここに七草を加えてもいいですね。

時間がないときには、6までの工程のだし汁に冷ごはんを入れて煮るのもお手軽です。ただし、煮る時間はコクを左右するので、少し味気なさを感じるときは調味料を調整して。この方法でも美味しく召し上がれますよ。

年末年始、楽しかった毎日を思い返しながら優しいおかゆで家族も自分もいたわってあげてくださいね。

 

つくりら編集部よりお知らせ

NEROLIDOLの猪飼牧子さんとフォトグラファーの清水美由紀さんの連載、「二十四節気 暦のレシピ」は、大幅な新規取材を加えて、書籍『二十四節気 暦のレシピ』としてみなさまにお届けします。

 

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