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二十四節気 暦のレシピ 第8話 大暑|夏の土用。ハーブとトマトでさっぱり風味!うなぎパスタのつくり方

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7月23日から8月8日までが大暑(たいしょ)。土用の丑の日にちなみ、うなぎを使ったパスタのつくり方を紹介します。

制作・文:猪飼牧子(NEROLIDOL) 撮影:清水美由紀

7月23日より二十四節気は夏の最後の節、大暑(たいしょ)となります。文字通り、一年の中で最も暑くなる時季。

急な大雨が降ることも多く、水気を含む空気は肌にまとわりつくようで重苦しいですよね。実際、大暑の次候は、「土潤溽暑」(つちうるおうてむしあつし)、末候は「大雨時行」(たいうときどきふる)で、想像するだけでも真夏の蒸し暑い空気を思い起こさせます。

 

「土用の丑の日」にうなぎを食べる

この時季、みなさんがよくご存じなものに、土用の丑の日があります。子どもの頃は、理由はよく分からなかったけれど、この日には大好きなうなぎが食べられる!というだけで喜んでいたものです。

土用とは、四立(しりつ・立春、立夏、立秋、立冬)の前の18日間のことをさします。四立は、春夏秋冬の最初の二十四節気。

そして土用に入る日を、土用入り、土用の最後の日を節分または土用明けといいます。本来、それぞれの季節の前、年に4回ずつ土用も、節分もあるのですが、現在は節分といえば立春の前日、土用と言えば夏の土用(立秋前の18日間)をよく耳にするのではないでしょうか。

この夏の土用期間の丑の日にあたる「土用の丑の日」にうなぎを食べるという習わしは江戸時代にできたそう。実際、うなぎはビタミン豊富で滋養にもよく、体力が落ちがちな夏にぴったりですね。

今回は、「土用の丑の日」にちなみ、うなぎを使ったレシピを紹介したいと思います。

 

ハーブとトマトでさっぱり風味のうなぎパスタ

うなぎは栄養たっぷりで、身体にいいことは分かってはいても、うだるような暑さのなか、ボリュームのある鰻重はちょっと・・・というときもあるかと思います。

そこで登場するのがハーブ。うなぎの油っぽさをさっぱりさせ、さらに消化も助けてくれます。ディルやチャービルといった魚と相性のよいハーブをたっぷり使い、さらにうまみ成分の入ったトマトと合わせれば、言うことなし。お手軽で美味しい一品ができ上がります。

用意する材料(1人分)
写真上段左から こしょう、オリーブオイル、パスタ50g、ミニトマト7〜8個、うなぎのたれ小さじ1、白ワイン大さじ1/2。写真下段左から 山椒、食用小菊1〜2、ディル、チャービル、うなぎ(半身)、にんにく1/2片、塩小さじ2(パスタをゆでる用 水1ℓtに対し10g)*ディルやチャービルはお好みの量ですが、少なくとも各5本以上はあったほうが美味しいです。

つくり方

1.プチトマトは4分の1に切る。にんにくはみじん切り。鍋にパスタをゆでる用の湯を沸かしておく。

2.ディル、チャービルは固い茎だけ落とす。

3.うなぎは、縦半分に切ってから幅1㎝くらいに切る。

4.フライパンにオリーブオイルをひき、にんにくを入れて香りが出るまで炒める。

5.4にうなぎを入れて中〜弱火で炒める。1の湯に塩を入れ、パスタをゆで始める。

6.5にプチトマトと白ワインを入れてトマトが煮崩れるまで炒め煮にする。

7.ゆであがったパスタを6に中に入れ、うなぎのたれも加えてよく和える。

8.パスタを器に盛り、ハーブを手でちぎってのせる。

9.最後に小菊の花びらを散らしてでき上がり。

 

ハーブを変えればさまざまな味が楽しめる

今回は魚と相性の良いセリ科のディルとチャービルを使いましたが、お好みのフレッシュハーブがあれば色々試してみるのもおもしろいと思います。もちろん日本のハーブ、シソも相性は抜群です。

基本的にパスタの味つけはうなぎのたれなので、お子様でも食べやすく、うなぎのたれの量で味の調節ができます。

今回はパスタにしましたが、うどんで焼きうどん風にしても、パンに挟んでサンドイッチにしても楽しめますね。うなぎは炭水化物とは相性がいいので、お好みの組み合わせを見つけてみてください。

 

つくりら編集部よりお知らせ

NEROLIDOLの猪飼牧子さんとフォトグラファーの清水美由紀さんの連載、「二十四節気 暦のレシピ」は、大幅な新規取材を加えて、書籍『二十四節気 暦のレシピ』としてみなさまにお届けします。

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