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二十四節気 暦のレシピ 第14話 霜降|秋を愉しむフライングリース

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10日24日から11月7日までは霜降(そうこう)。今回の暦のレシピはフライングリースです。

制作・文:猪飼牧子  撮影:清水美由紀

10月24日から二十四節気は秋の最後の節、霜降です。山間の足元には霜が降りはじめ、木々たちは、色とりどりの美しい装いに変化していきます。

晩秋を迎える植物たちは、姿かたち、色もそれぞれで、見ているだけで楽しいもの。一年の間に伸びに伸びた蔦ものの野性的な姿や、色づいた可愛らしい実物などもそこかしこに。

今回はこの季節ならではの紅葉や実物、蔦物など、家の中でも秋を楽しめるようなフライングリースのつくり方をご紹介します。

 

フライングリースのつくり方

材料

上の写真左上から、パニカム(黒)、木イチゴ、レッドフォックスペニセタム、ミシマサイコ、ツルウメモドキ、エアープランツウスネオイデス、スモークグラス 写真左下から、ミューレンベルギア、トキワシノブ、カラマツソウ、ユキヤナギ、カニクサ、ロウヤガキ、タラスピオファリム

用意するものは、下の写真左から、リースワイヤー#23、チェーンつきハンガー大(直径20cm)

つくり方

1. ハンガーは、チェーンを巻き込まないようにするため、上下を逆にして持つ。

2.ワイヤーは、端を数cm残して土台にねじって留める。花材は、葉物、花物、実物をバランスよく束ねて小さな花束をつくり、ワイヤーで土台に巻きつける。ワイヤーは切らずに次の花束を続けて巻く。

土台に花束を巻きつけるときのコツは、花束の根元を巻くことと、土台の外側と内側が2:1のボリュームになるように巻くこと。この2つのポイントでボリュームのあるリースができる。

3.隣り合わせになる花束は、なるべく同じ花物や実物が重ならないように、順番を意識しながら巻きつける。意図的に同じ花材を1か所に固めるアレンジメントにしたい場合は好みの順序で巻く。

4.カニクサやエアープランツウスネオイデスのような、垂れ下がる花材も根元だけを巻きつけると安定感が出る。他の植物と絡んで巻きにくくなる場合は最後に絡めるだけでもよい。

5.巻き終わりが近づいたら、最初に巻いた花束を持ち上げながら巻きつける。

6.巻き終わったら、ワイヤーを切り、始めに残しておいたワイヤーとねじって留める。

7.花束をすべて巻き終えたら、リースを吊るし、カニクサやエアープランツウスネオイデスなどを、他の花材に引っかけて垂らしたり、上に昇るようにチェーンに絡めてでき上がり。全体のバランスを見て、残っている花材で隙間を埋める。

 

花材は動きのあるものがおすすめ

今回は、チェーンつきのリースを使いましたが、もちろん手づくりも可能です。その場合は、普通のリース土台に、後からチェーンや麻ひもをつけて吊るします。

ワイヤーで巻くのが難しい場合は、グルーガンなどの接着剤で植物を土台につけて行く方法もあります。接着剤の方が思うように植物をあしらえるので、初めての方でもボリュームを出すことができます。

花材は基本的にはドライフラワーに向いているものであれば何でも大丈夫です。真っ直ぐな枝ぶりのものより動きのあるもののほうができ上がったときに立体感が出るのでおすすめです。

 

秋の植物は、移ろう自然の総集編

植物達は、春の芽吹きから始まり、一年の間に様々な姿に変化します。秋のこの時期の植物はその総集編ともいわんばかり。

紅色や黄色に色づいた葉の横では、まだ青々とした葉もあり、花を咲かせるものもあれば実になるものもある。落葉し体力を蓄えるものもあれば、まだまだ!と蔦や枝を伸ばし続けるものもある。

さまざまな姿を見せる植物は、世の中のすべてのものは常に動いていて変化し続けていることを感じさせてくれます。今回のフライングリースは、そんな植物の大きな世界を身近に感じてみたいと思ったのが制作のきっかけでした。

時間の経過とともに、つくりたてのフレッシュな姿から少しずつ水分が抜けてドライフラワーになっていく様子も楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

つくりら編集部よりお知らせ

NEROLIDOLの猪飼牧子さんとフォトグラファーの清水美由紀さんの連載、「二十四節気 暦のレシピ」は、大幅な新規取材を加えて、書籍『二十四節気 暦のレシピ』としてみなさまにお届けします。

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