二十四節気 暦のレシピ 第12話 秋分|秋の七草を愛でるフラワーバスケット

9日23日から10月7日までは秋分。今回の暦のレシピは、秋の七草を愛でるフラワーバスケットです。

制作・文:猪飼牧子  撮影:清水美由紀

9月23日から二十四節気は秋分になりました。この日を境に、昼の時間より夜の時間が長くなり、風景も秋らしさが深まっていきます。道端の草木たちは、気づけば落ち着いた彩りに変わり、朝晩のきりっと澄んだ空気は、急に年の暮れの近づきを感じさせ、不思議な懐かしさや寂しさを覚えたりもします。

 

季節を彩る、秋の七草

春だけでなく、秋にも七草があるのをご存知ですか?
萩(ハギ)・桔梗(キキョウ)・葛(クズ)・藤袴(フジバカマ)・女郎花(オミナエシ)・尾花(オバナ)・撫子(ナデシコ)の7つの草花です。尾花とはススキのこと。桔梗はアサガオとの説もありますが、現在は6〜8月に咲くキキョウのことを指しているといわれています。

昔と比べ、自然の中で出会うことは少なくなってきた秋の七草ですが、お花屋さんでも手に入りやすい植物もあります。今回は、秋の七草でもあるフジバカマ、オミナエシ、ススキと他の秋の草花を使って、身近なバスケットを花器に季節を感じられるアレンジメントをご紹介します。

 

秋の七草を愛でるフラワーバスケットの作り方

材料

写真上段左から、ヒペリカム、パンパスグラス、ススキ、ヘレニウム、イガグリ、ワレモコウ 写真下段左から、パニカム、オミナエシ、リンドウ、ホトトギス、フジバカマ、スモークグラス

その他準備するもの

写真上段左から、フローラルフォーム、リボン(幅4cm、長さ120cm)、写真下段左から、お手持ちのバスケット(直径、高さ共に19cm)、新聞紙や包装紙など、セロファン

つくり方
1.フローラルフォームに、バスケットの縁の大きさの跡をつけ、切る前に吸水する。バスケットは、中に紙を入れて上げ底をしてからフローラルフォームを入れるので、フローラルフォームは、バスケットの3分の2ほどの高さがあればOK。

2.縁の跡に合わせカッターでフローラルフォームを切る。切りくずが舞うため、実際は吸水して行う。水浸しになるので、シンクの中などでカットするとよい。

3.新聞紙や包装紙をバスケットの3分の1くらいまで詰める。

4.リボンの端を二つに切り分ける。両端とも切る。

5.リボンの先端を、バスケットの隙間から入れ、内側でしっかり固結びをする。

6.向かい側にもリボンを通し、固結びをした状態。

7. 吸水したフォームをセロファンで包み、バスケットの中に入れる。外にはみ出したセロファンは切る。

8.フローラルフォームが隠れるように、バスケットの縁に沿わせてヒペリカムを挿す。

9.ヒペリカムを挿した状態。

10.高さもボリュームもあるイガグリを挿す。いちばん背の高いイガグリを中心に刺し、それに寄り添うように2本目を、反対側に3本目を、それぞれ高低差をつけて挿す。※ボリュームのあるものを先に挿すと全体のバランスをつかみやすい。

11.リンドウ、ヘレニウム、ホトトギスをイガグリとヒペリカムの間に高低差をつけて挿す。※イガグリはトゲがささると痛いので注意する。

12.ヒペリカム、イガグリ、リンドウ、ヘレニウム、ホトトギスを挿した状態。

13.小花のオミナエシとフジバカマ、ワレモコウを隙間を埋めるように挿していく。

14.パニカムやスモークグラス、パンパスグラス、ススキで、ボリュームと空気感を出しででき上がり。

 

日本人の美意識を感じる、秋の七草

七草がゆで有名な春の七草に比べ、少し地味な秋の七草は知らない方も多いかもしれません。どの花も派手さはなく、繊細で、どこか凛とした美しさを持っています。初めて知ったときは、道端のお気に入りだったススキが秋の七草であることにびっくりしましたし、まるで糸のような花を咲かせるフジバカマは、なぜこんな花の形にしたのだろうといじらしく思いました。

そんな秋の七草の花を見ていると、それらを愛でたいにしえの日本人の美意識に尊敬の念を抱きます。

今回のアレンジメントは、家においてあるバスケットを何かに使えないかなと思ったのがきっかけです。吊るす紐はリボンにしましたが、麻紐や、布を切ったものなどでもいいと思います。吊るす、という事ができると、飾るのも楽しくなりますよね。

生花で楽しむ場合はフローラルフォームが必要になりますが、ドライフラワーでしたらそのままばさっとと入れても様になります。今回使った花材の中では、ススキやパニカム、パンパスグラス、スモークグラス、ワレモコウ、イガグリはキレイにドライになりますよ。ぜひ秋の草花を暮らしに中に取り入れてみてください。

 

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