野草とエディブルフラワーの2色ピザ|二十四節気 暦のレシピ 第20話 大寒

1月20日から2月3日までは大寒(だいかん)。今回のレシピは野草とエディブルフラワーの2色ピザです。

制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀

1月20日より二十四節気は大寒となりました。この時季は昼の気温もあまり上がらず、冷え込みがとても厳しい冬の最中・・・というイメージですが、この2週間が過ぎると、次の節は立春。大寒は春から始まる二十四節気の締めくくりの節です。

冬の最後の節と言われても、ピンと来ないような雪景色が多く広がるのもこのころ。白く一面に広がる雪の結晶たちの姿は、物音を吸い込んでしまうような不思議な静けさがあります。そして雪の下では、これから春が訪れることを知っているさまざまな野草や山菜の芽吹きが始まります。

今回はこの季節に芽吹くふきのとうやこごみを使った野草とエディブルフラワーの2色ピザのつくり方をご紹介します。

 

野草とエディブルフラワーの2色ピザのつくり方

材料(直径17cm 2枚分)

上段、左から
カマンベール…50g
モッツァレラ…50g 
ゴルゴンゾーラ…20g
パルミジャーノレジャーノ…適量
ふきのとう…3個
こごみ…5本

下段、左から
ピザクラスト生地…2枚(直径17cm)
エディブルフラワー…お好みのもの
ピザ用シュレッドチーズ…50g
ピザソース…40~50g

つくり方

1.ふきのとうとこごみはよく洗って泥などを落とし、根元の固い部分を切る。

2.沸騰した湯に、塩小さじ1程度(分量外)を加え、ふきのとうを入れて3~5分ゆでる。※苦みが苦手な方は長めにゆでる。

3.ゆで上がったふきのとうはすぐに冷水に放ち、しばらく水にさらす。※冷水にさらす時間が長いと苦みが抜けるため時間はお好みで。苦みが苦手な方は一晩さらしてもよい。

4.沸騰した湯に塩小さじ1程度(分量外)を加え、こごみを入れて2分ゆで、冷水に放つ。

5.水気を絞ったこごみを2cm程の長さに切る。

6.同じく水気を絞ったふきのとうを6〜7ミリに細かくなるまで刻む。※柔らかくほぐれやすい場合は手でほぐしてもOK。

7.2枚のうち片方のピザ生地に、刻んだこごみとふきのとうを半量のせる。※苦みが苦手な方は、ふきのとうの量を調整する。

8.カマンベール、モッツァレラ、ゴルゴンゾーラを手でちぎりながら全体にまんべんなくのせる。

9.全体にパルミジャーノレジャーノを削りながらお好みの量をふりかける。

10.もう1つのピザ生地には、先にピザソースを塗り、こごみ、ふきのとうをのせる。

11.ピザ用シュレッドチーズを全体にのせる。230〜250℃に予熱したオーブンまたはオーブントースターに9のピザと11のピザを入れ、5〜6分焼く。

12.焼きあがったらエディブルフラワーをのせてでき上がり。

 

春を先取りできるエディブルフラワー

エディブルフラワーとは食用花、つまり、edible=食べられる花のことです。

園芸店で売っている花は、「綺麗に見せる」ということが一番の目的。虫や病気を避けるため、たくさんの農薬を使っている可能性があるので食用にすることはできません。エディブルフラワーは品種が特別な訳ではなく、毒がない種類の花を無農薬または食用として使用できる薬のみで栽培しているものです。

園芸種でエディブルフラワーとして多く出回っているものには、ビオラやパンジー、マリーゴールド、ナデシコ、ベゴニアやナスタチューム、そして食用菊など数多くあります。

食用菊はほとんどのスーパーで販売しています。他のエディブルフラワーは、ハーブなどを多く扱うスーパーやインターネットなどで購入可能です。

エディブルフラワーはお好みのものを使っていただいてかまいません。ただし、マリーゴールドやカレンデュラ、食用菊など花頭の大きなものや、見た目に花びらが固そうなものなどは丸ごとではなく、花びらを取って使うのがおすすめ。見た目も大げさにならず、食べたときもえぐみを感じにくくなります。ビオラなどの小さな小花は2〜3個アクセントにそのまま置いても可愛いですよ。

色とりどりの花が咲き誇る季節はまだ少し先ですが、食卓の上でこれから来る春を先取りできるエディブルフラワーは目にも楽しい食材です。

 

苦みは体の毒素を流す働きも

ふきのとうを始めとした季節の野草には、苦みの強いものが多くありますが、この苦みは体の毒素を流す手伝いをしてくれるものでもあります。今回はふきのとうを使いましたが、3月ごろになると出回る菜の花やタラの芽などもとても美味しくいただけますよ。

エネルギーを蓄え、寒さから身体を守っていた冬から、活動的な春へ向け体の代謝を上げながら、巡りをよくしていきたいこの時季。美味しく楽しみながら体を整えていきたいですね。

 

 

 

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