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幸せを呼ぶ早春のミモザリース|二十四節気 暦のレシピ 第22話 雨水

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2月19日から3月4日までは雨水(うすい)。今回は、幸せを呼ぶ早春のミモザリースのつくり方をご紹介します。

制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀

2月19日より二十四節気は雨水となりました。空から舞い降りてきていた雪は、雨へと姿を変えはじめます。まだ気温も低く、ほころぶ花の種類も少ない時季ですが、この時季に咲く花は黄色の花が多いのが特徴。これには、昆虫が見つけやすい色が黄色だから、といわれています。

その中でもとりわけ人気の黄色い花といったらミモザではないでしょうか。ほわほわのレモンイエローの花がたわわに咲く様子は、明るい未来を一緒に運んできてくれるようで、幸せな気持ちになります。

今回はこのミモザの明るい黄色を存分に楽しめる、幸せを呼ぶ早春のミモザリースのつくり方をご紹介します。

 

幸せを呼ぶ早春のミモザリースのつくり方

材料

写真左から
アカシアオーレア
アカシアプルプレア
アカシアフロリバンダ
パールアカシア
ギンヨウアカシア

アカシアを総称してミモザと呼ばれています。すべて「ミモザ」の名で親しまれている種です。

写真左から
赤つるリース土台(直径20cm)
リースワイヤー

1.赤つるリース土台にリースワイヤーを巻き、ねじって留める。リースワイヤーは花材をすべて巻き終えるまで切らないので、最初にねじったリースワイヤーの端は長めに残しておくと留めやすく便利。

2.すべての花材を6~7cmに切る。適宜選び、花を上にして束ねて持つ。

3.2の束を、赤つるリース土台にリースワイヤーで2〜3回しっかり巻きつける。リースワイヤーは切らずに、次の束を巻く。このとき、花と茎の向きを最初の束にそろえ、次の束で最初の束のリースワイヤーを隠すようにする。

4.3を繰り返しながらぐるりと巻く。

5.最後の花材は、最初の束の花の頭の下に茎を入れ込むようにして巻きつける。巻き終えたリースワイヤーは切り、最初に残したリースワイヤーとねじって留める。

6.花材を足したい箇所があれば、ワイヤーの隙間に枝がしっかりした花材を差し込んで、ボリュームを出す。最後に壁に掛けるためのワイヤーを裏側に通してでき上がり。

 

ミモザはマメ科のアカシア属

目の覚めるようなミモザの黄色は、市場に並んでいるときもとても目を引きます。遠くにあっても目の片隅に鮮やかな黄色が飛び込んでくるのです。昆虫たちが黄色い花に惹かれる気持ちもなんとなく分かるような気がします。

今回使用した花材は、全て黄色い花をつけるいわゆるミモザと呼ばれる植物です。実はミモザという名は、本来オジギソウなどのマメ科オジギソウ属(学名:Mimosa)の植物の総称。オーストラリアに自生するフサアカシアと呼ばれるミモザの葉が、とてもオジギソウの葉に似ていて、ヨーロッパに輸入された際、オジギソウ属と勘違いされミモザという名が誤用され、この黄色い花の通称となりました。

今となっては、ミモザと言えば春に黄色い花を咲かせる花として有名ですが、本当のミモザの名前はマメ科アカシア属(学名:Acacia)。今回使用した花材は全てアカシアです。葉が赤茶だったり、笹のように細かったりしますが、どれも同じように黄色いほわほわの花を咲かせます。

ミモザの花はドライフラワーになる課程で重力に負けて下を向いてしまいます。リースにした場合、2〜3日平置きして半乾きにしてからドアなどに飾ると形が綺麗に保てますよ。

ぽろぽろと残った葉っぱや花もとても可愛いので、そのまま小皿などに置いてドライフラワーとして飾ってもさりげなくて素敵です。早春の明るい黄色をぜひ楽しんでくださいね。

 

つくりら編集部よりお知らせ

NEROLIDOLの猪飼牧子さんとフォトグラファーの清水美由紀さんの連載、「二十四節気 暦のレシピ」は、大幅な新規取材を加えて、書籍『二十四節気 暦のレシピ』としてみなさまにお届けします。

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