更新日: 2019/12/10
東京・中目黒のLa vie a la Campagneのオーナー、ロシャン・シルバさんの著書『ジャムとパンのオリジナルレシピ』から、ビタミンがたっぷり摂れるジャムのつくり方をご紹介します。
文:ロシャン・シルバ、つくりら編集部 撮影:清水美由紀
皮ごとジャムにする果物は、はじめにまるごとゆでるのがラ・ヴィ・ア・ラ・カンパーニュ流。こうすると皮もやわらかくなり、苦みも少なくなります。一年中安価で手に入るにんじんを組み合わせれば、ビタミンCも摂れて一石二鳥。
<材料> 150mℓの保存瓶 4〜5個分
オレンジ…4個(正味 500g)
にんじん…1本(正味 200g)
グラニュー糖…350g(オレンジ+にんじんの重量の50%)
レモン果汁…大さじ2(レモン個分)
<作り方>
【1】オレンジはよく洗い、沸騰した湯で皮がやわらかくなるまでゆで、そのまま1時間置く。ゆでた水は苦みがあるので使わない。
【2】1の水気を拭き取り、横半分に切る。果汁を絞りながら果肉を取り出し、鍋に入れる。皮は残しておく。皮はヘタの部分を取り除き、2〜3mmのせん切りにする。
【3】にんじんはよく洗い、皮ごと粗みじん切りにする。
【4】2の鍋に3を入れて重量を測り、その50%のグラニュー糖を入れる。火にかける前に木べらで果肉をつぶしながらグラニュー糖を全体によくまぶし、レモン果汁を加えて水分が出るまで30分置く。
【4】中火にかける。
焦げつかないように木べらで鍋底から大きくかき混ぜながら煮る。沸騰してアクが出てきたら丁寧にすくい、火を弱める。煮詰めすぎるとかたくなってしまうので、少し手前で火を止める。
【6】熱いうちに保存瓶に詰める。
[ このジャムを使ったレシピ ]
・クロスティーニ(p.60)
・鰤のフライパン焼き(p.98)
・柑橘フルーツジャムのソーダ割り(p.125)
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『La vie a la Campagne ジャムとパンのオリジナルレシピ』
ロシャン・シルバ著
中目黒にあるカフェ「La vie a la Campagne」(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)。芸能人もお忍びで通う、知る人ぞ知るおしゃれな隠れ家カフェ。店頭で販売しているジャムは密かな人気の逸品。本書では、オーナーのロシャン・シルバさんオリジナルのジャムレシピを掲載。どうしても余りやすいジャムを調味料として使用するアイデアレシピや、ジャムとの相性が抜群なパンやデザートのレシピも紹介します。
ロシャン・シルバ
イタリア生まれ。スイスの高校で建築を学び、イタリアの大学で経営学を専攻。大学卒業後にテキスタイルメーカーに入社し、その後、独立。仕事を通じ多くの日本の人々とつながりができ、日本へ移住。鎌倉の古民家に出会い、最初のカフェ「La maison ancienne」を開く。以後、日本各地にカフェを併設したライフスタイルショップをオープン。アパレルブランドの「THE FACTORY」、雑貨ブランドの「Ambiente」も立ち上げ、自らデザインする。店舗の設計も多数手がける。衣食住まるごとデザインする天性のセンスに国内外問わず多くのファンを持つ。
La vie a la campagne(ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ)
「ヨーロッパの田舎のような、シンプルで穏やかな美しい暮らし」をコンセプトに、カフェを併設したライフスタイルショップ。1階がショップ、2階がカフェで、入り口には焼きたてのパンや焼き菓子、ジャムが並ぶ。ショップではオリジナルブランドの「THE FACTORY」の洋服や「Ambiente」のアロマグッズ、インテリアファブリック、ヨーロッパのアンティークの器などを扱っている。
東京都目黒区上目黒2-24-12
ホームページ:ho-http://lateliermaisoncampagne.com/
インスタグラム:@laviealacampagne_official
ラ・ヴィ・ア・ラ・カンパーニュが提案する豊かな暮らし。『ジャムとパンのオリジナルレシピ』とTHE FACTORYに通じる思いとは?
秋冬を愉しむスパイシーな大人の味わい りんごとクローブのジャム
体が温まる!ピリッと甘辛なレモンとしょうがのジャム
秋の味覚を閉じ込めた 柿ジャム
イタリア料理に欠かせないパン フォカッチャ
かめばかむほど、甘みひろがる素朴なパン トスカーナ
相性ぴったり! 豚肉とレモンジンジャーのロールキャベツ
簡単ごちそう 春菊と柿ジャムの生ハム巻き
じっくり煮込んだ香り豊かな牛肉とりんごジャムのビール煮
つくりら主催ワークショップ ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュのオーナー、シルバさんに教わるパンづくりとスローライフの愉しみ方
パンづくりは自由で楽しい。ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュのオーナー、シルバさんのパンづくりとスローライフの愉しみ方*ワークショップ開催レポート(後編)