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キラキラ糸|刺繍のコーチングはとめる側と置く側で違う糸を使う、ほつれ防止には糸端を固めるなど、ちょっとしたコツで使いやすくなります。

文:安田由美子(もったいないかあさん NEEDLEWORK LAB)  撮影:天野憲仁(日本文芸社)

クリスマスシーズンだからというわけではないですが、キラキラした糸のお話をしましょう。

 

種類豊富なキラキラ糸

キラキラ糸を探していたら、子どもの頃に買ったものが出てきました。

写真上のミシン糸は、コンピューターミシンを買ってもらって、ミシンで刺繍ができちゃうのでいろいろと楽しんでいたのです。芯の糸があって、その周りをリボン状のアルミ蒸着フィルムのようなものが巻かれたようになっていて、それで、金の糸に見えます。これは大量生産されるようになってからの製法です。赤や紫の糸は刺繍用ではないようで、なにかのクラフトに使うためのものだったようです。

日本刺繡に使う、上等で日本の芸術のような本金糸は、昔からの技法でつくられています。金箔を貼った和紙を切って、撚って、という手づくりです。

やはり本物の金は輝きが違います。上がポリエステルの糸、下が本金糸です。

ひとくちに金の糸と入っても、金色にも明るいものから派手なものまでいろいろあります。下の写真は日本刺繡の金糸・銀糸(表面:ポリエステルフィルム)。

クロスステッチャーさんなどは7月くらいから、そわそわ、クリスマスのデザインを刺す準備を始める方も多いでしょう。

こちらは25番刺繍糸と同じように6本で撚られて束になっている糸などです。


▲左から、DMC:オーロラのようなキラキラ糸、金銀の糸、アンカー:アストレラ、ラメ。

近年は、しなやかな刺しやすいものも出ています。下の写真はディアマントの糸。刺しにくいと言われているキラキラ糸の中にあって、普通に刺せる糸です。

ゴールドワークなどで下に詰め物をして金の糸でおおうこともあります。フェルトや5番刺繍糸などを詰める場合は黄色などを選びます。銀色の刺繍糸で刺すときはグレイ系を選びます。


▲左から5番刺繍糸、上段左:メトロシーン、上段右:にしき糸、下段:ミシン糸。

 

コーチングは置く糸ととめる糸を分ける

キラキラの糸は普通の刺繍糸と同じように刺せるかと思えば、張りがあって、あまりしなやかでなく、クロスステッチに使うとぽっこり飛び出して折れているような目になってしまうものもあります。

また、折り曲げにくいというか、その糸で刺すことには向かないものもあります。コーチングのときは、置くほうの糸として使い、別の糸にとめてもらう方が向いている糸もあります。

この場合、とめる糸には、絹やポリエステルのミシン糸、キルトに使う手縫いの糸や、細い金色の糸を使います。


▲とめる糸は90番のポリエステルミシン糸、置いているコードはアジアンコード。

金銀糸をとめつける場合、日本刺繍の釜糸を細く撚ったものや、絹ミシン糸でとめつけます。白、金茶、朱のぞべ糸でとめることもあります。

ぞべ糸は和裁や洋裁では絹しつけ糸のことですが、刺繍では金銀の糸を置いて、それを留めつけるときに使う、すでに撚ってある絹糸を指すようです。


▲ぞべ糸。

とめている糸を目立たなくさせるには金色の場合、ちょっと渋い黄色や芥子色みたいな色を選びます。赤っぽい糸を選ぶと金色に赤が加わって派手な金色の感じになりますね。キルト用のキラキラ糸でとめると、さらにキラキラになります。

コーチングの置くほうの糸としては、キラキラコードなどを使っています。


▲左の2つのコードは、Clover フレンチリリアンラメ糸 ゴールド(廃番)、右の2つはユザワヤ life cord極細3m。

 

ほつれ防止は糸端をボンドで固める

刺繍に使うキラキラ糸は概してほつれてきます。私も最初、この刺していてほぐれてきてしまうことにかなりイライラしました。そこで考えたのはとにかく端がほつれてくるので固めてしまえばよいかもということでした。

どこかで、短く切って使う、というようなことは読んだことがありました。でも、いろいろ試してみて、端を固めて短めにして使うのがいちばんよいと思います。

下の写真、左はほつれはじめているところ、右は端を固めたもの。固めてあると糸がぐずぐずになりません。

糸端になる部分にボンドなどをうすく塗り、糸を切ります。

糸が擦れないように少し太い針を使うと糸が守られますよ。

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