ゼリーにキャンデイー!? キュートな「コノフィツム」の世界

藤原連太郎さん、Shabomaniac!さん監修の『珍奇植物 ビザールプランツと生きる』より、世界が愛してやまない不思議な植物たちをご紹介します。

コノフィツム ローディアエ サンギネウム 
Conophytum roodiae subsp. Sanguineum

コノフィツム属でもっとも入手が難しく、かつ栽培困難な種のひとつ。亜種名は「赤い」を意味する。自生地は西ケープ州と北ケープ州の境付近で、標高780〜1250mの山地。砂が溜まった片麻岩のくぼみに砂に半ば埋もれて育つ。確実な自生地は1箇所しか知られておらず、個体数は500個体未満と推測されている絶滅危惧種である。透明感ある葉の高さは3cmほど、ルビーのような赤い色になるのが良い特徴。休眠期の夏は、しっかり遮光し、涼しく風通しのよい環境で過ごさせる。群生すると腐りやすいので、定期的に株分けする。

 

コノフィツム ペルシダム
Conophytum pellucidum

頂部の窓の部分に複雑な模様が入る。色彩もさまざまで、産地ごとの様々なタイプに、いくつもの亜種や変種が記載されている。勲章玉とも呼ばれている。

 

コノフィツム マウガニー
Conophytum maughanii subsp. maughanii
(syn. Ophthalmophyllum maughamii)

透き通ったボディは、触るとゼリーのように柔らかい。赤やピンクに色づいて、果物やキャンディを思わせる。およそ生きている植物らしくない。自生地は北ケープ州西部のオレンジ川沿いの地域で、年間降水量50ミリに満たない砂漠で、春と秋に降水量のピークがある。半ば融合した一対の葉は、幅、高さとも2-3cm前後。多くは単頭だが、栽培下では群生しやすい。フォルムや色彩には産地ごとに変異があり、イチゴのような鮮やかな赤に染まるものからピンクやオレンジ、また瑞々しいグリーンまで様々だ。これは栽培環境によっても変化する。花は夜に咲き、ツンとくる匂いがある。(写真左上はPofadder産で、下はEksteenfontein産)

 

コノフィツム・ウルスプルンギアヌム
Conophytum obcordellum subsp. ursprungianum

 

コノフィツム ミヌツム ヌドゥム
Conophytum minutum var. nudum
(syn. Conophytum nudum)

 

コノフィツム キュビクム
Conophytum cubicum

 

 

“多肉植物”ブームの中、今世界中から注目を集めているのが、塊根植物やディッキアなど“珍奇植物”と言われる見た目が変わった植物たち。盆栽のような見た目、デザイン・アート性に優れたその特徴は、インテリアとして部屋によくなじみ、写真映えも◎。

本書は、独特な特徴や育て方、自生地を詳細解説するとともに、今回、まだどこにも載っていない、北アメリカ、南アフリカ、オセアニアなどのレアな珍奇植物もたくさん掲載している完全保存版!

【書誌情報】
『珍奇植物 ビザールプランツと生きる』

珍奇植物と言われる、姿形に特徴があり、その生態も非常に個性的な植物たちがいま注目されています。その変わった植物たちの特性や自生地の環境など、共に珍奇植物たちと暮らしていくための他にはないヒントがたくさん詰まった実用書です。

 

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