また訪れたい場所、見たい風景・パリ&イギリスの教会編 | Favorite things 第12話(最終回)

「Favorite things 世界を好きでいっぱいにする!」をテーマに、素敵な写真とお話で綴ってくれた村川麻衣さんの連載も、この回でとうとうおしまい。パリの素敵なシーンでフィナーレです。

撮影・文:村川麻衣

前編ではイギリスのまた訪れたい町についてお話しました。後編では、パリ13区にあるまた泊まりたいホテルやイギリスのまた訪れたい教会の話についてお話します。

 

どこを切り取ってもかわいい!パリのホテル

「せっかく泊まるなら帰りたくなるようなホテルがいい」と初めて訪れたパリの宿泊先に選んだHotel Henriette(ホテルアンリエット)は、またいつかパリを訪れたらもう一度泊まりたいホテルです。ロビーのあちこちには素敵な色合いのお花が生けられていて、家具や花柄の壁紙との絶妙なバランスにうっとりしました。「ホテルのあちこちに散りばめられたフランス人のセンスを少しでも持ち帰りたい!」と思うほど、とってもかわいいホテルです。

星のモチーフが目を引くフォトジェニックな中庭。前回訪れたときは寒かったので、次はここで朝食を食べるのが夢です。

泊まったお部屋はやさしい色合いの寝具にかわいい照明。窓から垣間見えるのはパリの空とお向かいに住むパリジャンたちの暮らし。一室一室違うデザインのお部屋もまた泊まってみたいと思わせる理由のひとつです。

パリのおしゃれなエッセンスを身近に感じながらも暮らすように旅をするにはぴったりの場所だと思います。

 

心奪われるほど美しい教会のこと

私の育った長崎県の生月島(いきつきしま)は隠れキリシタンの島で、小さな島の中に教会が2つあります。1550年にザビエルが平戸を訪ねてから、島にもキリスト教が広まりました。島を出てからのほうが、その歴史や教会に興味を持つようになり、帰省する度に島の教会に立ち寄るようになりました。山田教会の堂内にある約3万匹の蝶の羽を使った装飾画は心奪われるほどの美しさです。

そして、イギリスには教会が至る所にあり、小さな町を訪れる度、立ち寄ってきました。その中でもまた訪れたい教会がWells Cathedral(ウェルズ大聖堂)です。1175年から1490年にかけて建築されたゴシック様式の美しい大聖堂です。

訪れた季節がよかったこともあり、教会と花々のコントラストがとても美しく印象に残っています。”The most poetic of the English Cathedral (イギリスで最も詩的な大聖堂)”と謳われているそうで、好きな理由に納得してしまいました。

私の小さなコレクション。教会の気配のするものはつい手に取ってしまいます。どこか静かで詩的で心を落ち着かせてくれるものに惹かれるのかもしれません。

「世界を好きでいっぱいにする!」そんな気持ちで過ごす毎日は、ただ好きな”モノ”に囲まれて暮らすということだけでなく、”どの道を通って目的地まで行こうか”、”どんな服を着て友人に会おうか”、そんなひとつひとつの選択の基準にもなっているように思います。

それは第6話でお話した「引き寄せの法則」にも通づるものがあり、道で偶然友人に会うことが多くなったり、着ている服やイヤリングを褒められたり、「好き=うれしい」の連鎖が暮らしの中に増えていきます。そうなると日々はもっと楽しくなるし、今日はどんな出逢いが待っているのだろうとワクワクします。日々は小さな選択の繰り返しです。

「世界を好きでいっぱいにする!」そんな基準があれば、意識が変わり、選択が変わり、その先に小さな奇跡が待っていると信じています。

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