Favorite things 第4話(後編)|私の暮らしに欠かせないのは、並べて、眺めて、愛おしくなるもの。

前編では、古着やヴィンテージのアクセサリーなどを紹介しました。後編では収集している缶やガラスのボトル、紙ものなどが登場します。

撮影・文:村川麻衣

とるにたらないもの。だけど、並べて、眺めて、愛おしくなるもの。私の暮らしには欠かせない、大切なものたち。

 

アンティークのガラスのボトル

気づいたら集まっていたアンティークのガラスのボトル。くすんだ色、気泡のつぶつぶ、かすれた文字。ピンクのキャップのボトルには、MOUTH WASHと書いてあります。小ぶりなサイズ感もたまらないです。

ハットピンは水玉のチュールと一緒にボトルに挿して、オブジェとして。

 

さまざまな収納に活躍する缶

缶は収納に使えるので、気に入った絵柄があるとつい買ってしまうものの1つです。一番下の青い空にカモメがたくさん飛んでいるものは、パリのヴァンヴの蚤の市で、それ以外はイギリスで見つけました。左から、丸い缶は洗面所のゴミ箱に、ボート柄の缶には通帳やパスポートを、女性の絵が描かれたものはボタン入れに、その下の缶には裁縫道具を、それからパリの缶には普段あまり使わないポイントカードなどを入れて使っています。

 

あるだけで嬉しい。小さなものと紙もの

並べるだけで満たされるものたち。左から、covinさんで買ったフランスのハットピン、イギリス・Shepton Malletの蚤の市で出逢ったヴィクトリア時代のカーテンタッセルの一部が2種、日本の蚤の市で見つけた金の糸で編まれたリボン。

この紙のほとんどは、神戸のアンティークショップで働いていた頃集めたものです。ゲームのカードやタグ、シュガー袋、星のカードなど。壁に貼ったり、お手紙に添えたり、額に入れて飾ったりと使いかたは自由自在。

ベッドの側の棚に飾っているのは古い紙の束です。手触りも色あせた感じもひとつひとつ違います。国や年代、私が出逢った場所もばらばらですが、どこか神聖な空気感があり、いい眠りへと導いてくれる気さえするのです。

古い紙の束はベッドの足元に写真のように飾っています。写真に写っているほとんどのものがイギリス・フランス・日本の古いものですが、ガラスの瓶に生花や植物を飾ることでフレッシュな空気感になります。

 

お気に入りがつまったキャビネット

フランスの黒いキャビネットの中は、私のお気に入りが詰まっています。季節や気分によって、少しディスプレイを変えて楽しんだり、届いた葉書を飾ったりしています。

下段はHenri Cartier Bressonの本、マラケシュにあるイヴ・ サンローラン美術館から届いた葉書、チェスの駒、リングスタンド、オランダの紙のトレイ、Santa Maria Novellaのポプリなど、黒いものが中心です。

持っている古いものたちは、なるべく目に止まる場所に置いておきたいと思っています。ふと目に入ったとき、心を満たしてくれたり、楽しかった旅の気持ちを思い出させてくれたりします。

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