Favorite things 第4話(前編)|きゅん!とときめく「運命の出逢い」は、前触れもなく突然やってくる!

「引き寄せの法則」は、モノとの出逢いにもある、という麻衣さん。第4話は、1枚の布や古着、ヴィンテージのアクセサリーなど、麻衣さんがときめいたものたちのお話です。

撮影・文:村川麻衣

世界はもので溢れています。何に出逢い、何に惹かれ、何を選ぶのでしょう。目が合うような、きゅん!とときめく瞬間は、前触れもなく突然やってくるように思います。そんなモノとの「運命の出逢い」を引き寄せられる私でいたいと、常々思っています。

 

センスを感じる1枚の布

名前が刺繍されたフランスの布は、イギリスで出逢ったものです。

布を手にすると「素敵でしょう、フランスのもので、名前が刺繍されているの。珍しいのよ」とやや控えめに話しかけてくれた白髪の上品なマダム。広げて見せてもらうと、フランス人の名前がランダムに散りばめられ、書体や刺繍糸の色もバラバラなのに、ごちゃごちゃと見えない。もしこの刺繍がたった一人の手によって施されたのだとしたら、なんて素敵なセンスの持ち主なんだろうと思いました。

ハンガーラックのお洋服の埃除けのカバーとして使うことに。偶然にも私のイニシャルでもある “M” が角に刺繍されていて、いいアクセントになっています。

 

古着は不思議と飽きがこない

アンティークのコットン生地は、軽くて柔らかくどこか儚い存在です。ノースリーブのブラウスは、イギリスのTewksburyにある通りすがりのアンティークショップで出逢ったもの。着用した時の首回りの開き具合が絶妙で、合わせやすい1枚です。襟の部分に一目惚れしたナイティは、Shepton Malletの蚤の市にて。

試着したときに見つけた手書きの文字に、うっとりしました。ちょっとオーバーサイズでAラインの形に、フリルのついた襟のバランスが最高なんです。

並んでいるお洋服は、どれも古着です。長い時を経てきたものは、不思議と飽きもこず長く着られるものが多いように思います。そして、”同じものにはもう出逢えないかもしれない” そんな魅力に、より大切に着ていこうという心理が働くのかもしれません。

 

ヴィンテージのアクサセリー

こちらはすべてヴィンテージのイヤリングです。左上のゴールドのものは、Notting Hillで毎週土曜日に開催されているPortobello Road Marketで見つけました。蚤の市ではアクセサリーもたくさん見かけますが、これ!というものに出逢えるのはそんなに多くはありません。その他のイヤリングは日本の古着屋さんで買ったものです。

愛用しているヴィンテージのリングと古い箱、そしてボトル。右のシルバーのリングはアンティークショップがたくさん並ぶイギリス・Tetburyのアンティークショップで出逢ったものです。4,5階建てのビルに所狭しと、アンティークが並んでいたのですが、目に止まったのはガラスのショーケースの一番奥にいたこのリングでした。お店の方に出してもらい、指にはめるとぴったり!運命だと思いました。

アンティークの黒を並べてみました。繊細なレース、ガラスのビーズなど、黒の存在感はロマンチックな気配がします。何に使うでもなく、ただ並べるだけで満たされる時間があります。

後編では、収集している缶やガラスのボトル、紙ものなどをご紹介したいと思います。

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