つくりら主催ワークショップ開催レポート(前編)|フラワーノリタケさんの「不思議植物のマルシェバッグ」

つくりら主催ワークショップ開催レポート(前編)|フラワーノリタケさんの「不思議植物のマルシェバッグ」

3月下旬、『FLower Noritake フラワーノリタケの花々』の著者、フラワーノリタケさんのワークショップを開催しました。会場は、東京・中目黒のおしゃれなライフスタイルショップ「ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ」さん。午前は「不思議植物のマルシェバッグ」、午後は「春を祝う花々のブーケ」のレッスンです。前編、後編の2回にわたり、熱気に包まれたワークショップの様子をレポートします。

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撮影:奥 陽子  取材・文:つくりら編集部  協力:ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ

花見客でにぎわう目黒川をよそに、中目黒銀座の商店街を進むこと数分。静かな路地を曲がったところに突如現れる古い一軒家、そこが、今回のワークショップ会場、「ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ」です。入り口には「フラワーノリタケ ワークショップ つくりら」と書かれた黒板が。

 

春を待ちわびた花々が一堂に

この日はお店の定休日。いつもはシルバさんの手づくりパンが並ぶ1階のショップには、ノリタケさんが運んできたお花がどっさり。マトリカリアにチューリップ、ラナンキュラスにバイモユリ・・・。咲き誇る花々がピンと背筋を伸ばして出番を待っています。

フラワーノリタケの則武潤二さん。手にしているのはリューココリーネ。星形の花びらが美しいユリ科の花です。

 

春の言葉を添えたマルシェバッグに気分もアップ

トントンと階段を上り、ワークショップ会場となる2階のカフェに。テーブルにはお豆腐のような(笑)、四角い紙箱が。これがマルシェバッグですね!

マルシェバッグには春にちなんだ言葉が手書きでさらさらと。これは則武潤二さんの奥様でTisane infusionを営む則武有里さんのアイデア。なにげない白い箱もこんなふうに文字が入ると、ぐっと存在感が増しますね。

マルシェバッグは、内側に厚紙を入れて補強されています。紙と厚紙の間に活けたのは、なんとワラ。「ワラはボリュームもでますし、フラワーノリタケが好きな花材のひとつです。お正月だけでなく、こんなふうに普段のアレンジにも生かせます。『ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ』さんは、牧歌的な雰囲気なので似合うかなと思って」と則武有里さん。

 

ノリタケ流アレンジ 3つのポイント

ノリタケさんのデモンストレーションが始まりました!「最初にワラの間にグリーンを入れていきます。そのあと、大きめの花を」とノリタケさん。

華麗に花を加えていきながら、アレンジのポイントを3つ教えてくれました。

1 まん中より前にくる花は、内側に向ける。
2 高い・低いの高低差をつける。
3 なるべく中心を出す。

「つぼみは高さを出して。クリスマスローズはそのまま使ってもいいけれど、”ためし”を効かせてもいいですね」。”ためし”とは、茎をたわませること。こうすることで流れが生まれます。

ひゅるんと伸びた花はラケナリア。ノリタケさんの大好きなユニークな植物のひとつです。

 

ひとりひとりのアレンジをマンツーマンで

デモンストレーション後、各自、アレンジメントに取り掛かります。まずはマルシェバッグの底にまるめた新聞紙を入れて底上げし、セロファンを敷いてから水を含ませた吸水性スポンジを入れます。

みなさんのアレンジがおおかたでき上がってきたところで、ノリタケさんがひとりひとりの作品を見てまわります。このマンツーマンチェックは、ドキドキするけれど、直接、アドバイスがもらえる貴重な時間。

ときには少し手を加えることも。

花たちのなんと気持ちよさそうなこと!あっち向いたり、こっち向いたり。楽しそうなおしゃべりが聞こえてくるようです。

 

活ける人が変われば表情も変わる

仕上げのリボンは黒かオフホワイトのお好きなほうを。アレンジが完成したら、一堂に集めて記念撮影!ダイナミックに活けたもの、楚々とまとめたもの、同じ花材を使っても活ける人が変われば、その表情は千差万別です。

アレンジ終了後はティータイム。「ラ・ヴィア・ラ・カンパーニュ」さん自家製のパウンドケーキをいただきながら、フラワー談義に花が咲きました。

後編では「春を祝う花々のブーケ」のレポートをお届けします。お楽しみに。

 

 

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