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晴代さんのシンプル生活のつくり方。第8回(前編)|地元静岡の茶葉も扱う、オシャレなお茶のアトリエ「L’atelier du thé KUKAI」

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今回は、晴代さんの地元、静岡のお茶屋「L’atelier du thé KUKAI(ラトゥリエ・ド・テ・クウカイ)」さんのお話です。

撮影・文:中野晴代

静岡といえば、日本一の茶処。実家では小さい頃から食事の際はもちろんのこと、水分補給には常にお茶を飲んでいました。お茶の産地で有名な川根町は、かまぼこ型のお茶畑が一面に広がります。

今回は、そんな地元静岡の茶葉を扱うお茶のアトリエ、「L’atelier du thé KUKAI(ラトゥリエ・ド・テ・クウカイ)」さんを紹介させていただきます。


▲モルタルの外観が目印です。

 

川根産の煎茶をはじめ、世界各国の紅茶や中国茶も

従来のお茶屋さんのイメージを一新したオシャレな空間には、川根産の煎茶をはじめ、静岡の美味しいお茶や、オーナーの久保田英さん自らが厳選した世界各国の紅茶や中国茶などが並びます。


▲アンティークの窓からはキラキラと光が入ります。

 

イメージ一新の背景にあったもの

実は英さんのご実家は川根町にあるお茶屋さん。英さんが「KUKAI」をオープンしたのは2015年の5月のことです。

その当時は贈答用の緑茶というと、昔ながらの和風のパッケージのものしかありませんでした。「そんな緑茶のイメージを変えたい!」ということで、ロゴマークやパッケージ、写真撮影などを、私がお手伝いさせていただくことになったのでした。


▲撮影とデザインを担当させていただいたポストカード。

デザインや撮影をお手伝いするなかで、より深く知る事となったのが地元のお茶屋さんや茶農家さんの事情。そこには地元の茶農家さんの悩みがありました。

「静岡の茶農家さんは高齢化が進み、後継者不足が深刻になっています。手軽に購入できるペットボトルの存在で、上質で高価な緑茶がなかなか売れなくなってしまっているのも事実です」と英さん。それに加えて、お茶栽培はかなりの重労働で、高齢者にはなかなか厳しい作業。そんなハードな仕事も後継者がなかなか育たない理由のひとつなのだそう。

「川根産のお茶は高価ですが、茶農家さんが労働に見合う収入を得るには適正な価格であり、本当の価値を知ってほしい」。そう語ってくれた当時の英さんの言葉を今でもよく覚えています。


▲棚にならんだ世界各国のお茶。

実際にいただくと甘みも香りもあり、とても上品で美味しいお茶なんです。英さんの温かな想いと、若い方にもぜひ親しんでいただけたらという願いも込めて、キッチンやリビングに出しておいても気にならない、シンプルなパッケージやロゴを考案させていただきました。より身近に緑茶を取り入れていただけたらいいなーという願いも込めています。

緑茶の次にオススメなのは、英さんの親友の名を冠したという、見た目も香りもエレガントな「MILLICIENT(ミリセント)」。川根産の紅茶をベースにバラの花びらをブレンドした香り高い和製ローズティーです。


▲「MILLICIENT」缶入り。

ローズというと、むわっとした強い香りを想像される方が多いかと思いますが、このローズティーは全然違うんです!決して強くない上品なバラの香りと川根紅茶の絶妙な香り、ぜひぜひ試していただきたい!


▲バラの花びらが入った美しい茶葉。

「MILLICIENT」は、茶葉も美しいので贈り物にもオススメです。実は私、バラの香りがあまり得意ではないんです。私のように苦手な方にもぜひ飲んでいただきたい。ローズティーのイメージが変わります。

他にも、「SPYCY CHOCOLATE CHAI(スパイシーチョコレートチャイ)」や木の実がブレンドされたお茶なども。


▲「SPYCY CHOCOLATE CHAI」缶入り。

チョコレートチャイは、インドネシアのカカオの生産・加工から携わっている京都のチョコレート専門店「Dalik」のチョコレートを使用しているそう。そんなこだわりのチョコレートに川根紅茶とスパイスをブレンド。ミルクで煮出していただくと、ふわーっと香ばしいチョコレートと芳醇なスパイスの香りに包まれます。


▲こだわりのチョコレートとスパイスがブレンドされています。

後編では、「KUKAI」さんの美味しい焼き菓子、ティータイムが楽しくなる素敵なポットやカップをご紹介しています。こちらもどうぞ!

 

 

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