更新日: 2023/05/01
文:刺繍パパアトリエ鳥屋、ステッチサンプラー制作:脇田美加(JACA 日本アートクラフト協会) 撮影:天野憲仁(日本文芸社)、文:つくりら編集部
まだまだステッチの種類は豊富です。刺せるとデザインの幅がもっと広がるステッチをご紹介します。
こちらも覚えておきたい基本のステッチです。チェーン・ステッチは名前のとおり、チェーン=くさり状のステッチです。
布の裏から表に針を出し、糸を出しきったら、最初に糸を出した同じ位置に針を刺します。布をすくって2~3mm先に針を出し、糸を針にかけます。つぎに針を出した輪の中に針を入れ、これを繰り返します。
針を抜くときに糸を強く引いてしまうとステッチの形がくずれるので、やさしく引き抜くことを意識するときれいなチェーン・ステッチができます。
針に糸を巻きつけて結び目をつくるステッチです。フレンチ・ノットは糸の本数や巻く回数によって、見た目や表情が変わるのが特徴で、好みのサイズにすることができます。
布の裏から表に針を出し、糸を出しきったら針に糸を1~2回巻きつけます。巻きつける回数が多ければ多いほどサイズが大きくなります。最初に針を出した位置のすぐわきに針を入れて糸を引きます。玉ができればフレンチ・ノットのできあがりです。
ロング・アンド・ショート・ステッチも必ず覚えたいステッチのひとつです。長いステッチと短いステッチを繰り返して面を埋める技法のことで、グラデーションや動物の毛並みを表現するときにも使われます。
最初に輪郭にアウトライン・ステッチをしておくと、立体的にふっくらとした刺しあがりになります。(この工程は省いてもよい)まず長いステッチを1針刺します。続いて短いステッチを並べて刺します。長短のステッチを織り交ぜ、ステッチが重なるように刺し埋めることで、ロング・アンド・ショート・ステッチができます。ステッチの長さをランダムに変えて刺すと、自然な仕上がりになります。
アトリエ鳥屋
Instagram:@atelier_toya_embroidery
つくりら
Instagram:@tsukurira0714
Twitter:@tsukurira0714
【書誌情報】
『刺しゅうの基礎』
安田由美子 著
初心者はもちろん、刺繍をする人にこそオススメです!
コンパクトなのに、刺しゅうの基礎はもれなく入っています。最も一般的な欧風刺しゅう(自由刺しゅう)のステッチはもちろん、クロスステッチ、リボン刺しゅう、ビーズ刺しゅう、アップリケまで。
思わず刺してみたくなる、素敵なサンプラーも多数紹介。初心者の方はもちろん、ふだんから刺しゅうをしている人こそ、手元に置いておくには最適な一冊です。
刺繍パパ「アトリエ鳥屋(とや)Embroidery」
キャラクターもの、有名人、ボタニカルなど幅広いジャンルを刺しており、きめ細やかで鮮やかな色合いのデザインが特徴的。男性ならではの目線で刺繍・手芸をSNSで精力的に発信。「刺繍パパ」の愛称で刺繍・手芸ファンに親しまれている。
Instagram:atelier_toya_embroidery
https://lit.link/toyapapa189
私が信州でフラワーアレンジメント教室を主宰していた90年代、ダリ…
更新日: 2020/10/07