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第2回 刺繍の基本|刺繍をはじめよう!初心者さんが揃えたい材料と道具(2)

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撮影・文:刺繍パパアトリエ鳥屋、撮影:天野憲仁(日本文芸社)、文:つくりら編集部

初めてでも失敗しない!布の選び方

糸だけでなく布もさまざまな種類があるので、どれを選んでよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。布は糸の織り方や布目の粗さによって刺繍のしやすさが異なってきます。

そこで刺繍初心者さんが布を選ぶうえで、注目すべき点は “布の厚さ” です。布が厚すぎると針が通りにくいため、手を痛めたり、疲れやすくなったりすることがあります。一方で薄すぎると、布が伸びて縫い目が歪みやすくなってしまいます。初心者の方は、木綿や麻布、フェルトなど扱いやすい布からはじめましょう。

また伸縮性のある布も刺繍に向いていないので、布を選ぶときは実際に触ったり引っ張ったりして、選ぶのがよいでしょう。

アトリエ鳥屋
刺繍をはじめる方には、目の詰まったツイル生地がおすすめです。シーチングやオックスでもよいですが、あまり薄い生地はおすすめしません。最近はナチュラルな雰囲気が流行なので、リネンを選ぶ方も多いかと思います。その場合、目の粗い生地には薄い接着芯を裏にはさむと、刺繍の輪郭が安定します。麻と綿をブレンドしたハーフリネンは、麻の風合いがありながら目が細かく刺しやすいので好んで使っています。これから刺繍をはじめる方は、普段使っている小物や思い出の品に刺すと愛着がわき、よりたのしみながら刺繍ができるのでおすすめですよ。

 

あると仕上がりがよりきれいになる「刺繍枠」とは?

刺繍枠は布をピンと張ってくれる道具で、バイアス布を枠に巻いておくと布がゆるみません。

刺繍枠を使わなくても刺繍をすることはできますが、布を固定し、よれを防ぎます。また刺繍枠を使うと、ステッチがよりきれいになるので、布、糸と同時に揃えておくとよいでしょう。

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8〜10cmサイズの刺繍枠をおすすめします。あまり大きな刺繍枠で作業すると、布がたるんでしまって完成時に縮むことがあります。肩コリの原因にもなりやすいです。小さな刺繍枠に布をピンと張り、刺す位置にあわせて少しずつ動かしていく、という方法をおすすめします。せっかく刺繍した部分がつぶれてしまう、という心配もあると思いますが、水に通してアイロンをすればもとに戻るので、まずは思いきって刺繍をたのしんでほしいと思います。刺繍枠が小さすぎたり、裏処理がしにくい場合は、少し大きめのものに変えて、ご自身にあわせて選んでみてください。

刺繍パパ アトリエ鳥屋
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