更新日: 2023/09/28
画:ますこえり ガラスペン監修:ゆき 写真:天野憲仁(日本文芸社)
ガラスペンは大きく分けて、ガラス工房で手作りされているものと、メーカーより販売されているものの2種類があります。それぞれ微妙に風合いや書き味が違うので、試筆してから購入するのがおすすめ。
『ガラスペンとインクでなぞる四季色ノスタルジー』の監修であるゆきさんおすすめのガラスペンを紹介します。選ぶときの参考にしてみてください。
全て作家手作りの1 点もの。工房や文具イベントでの予約販売、直接購入が基本です。
価格は1万円以上するものもありますが、デザイン、書き心地、その他細部にわたってこだわり抜かれています。運命の1本に出会ったらぜひ手に入れて。
Color 硬質ガラスペン
(ガラス工房 スタジオ嘉硝)
福井県にあるガラス工房。ガラス作家、田嶋嘉隆氏が手がけるガラスペンは、見た目の美しさはさることながら、書き味も滑らかで実用性も兼ね備えた逸品です。ペン先近くの軸がくぼんでいるので持ちやすいのもポイント。
流水ショート
(HASE 硝子工房)
埼玉県坂戸市にある工房。ガラス作家の長谷川尚宏氏が手がけるガラスペンは、軸のデザインやカラーリング、字幅の豊富さだけでなく、ペン先の角を極限まで減らすなど、描き心地にもこだわり抜かれた名品です。
灯す
(ガラス工房 aun)
岡山県倉敷・美観地区にある工房。ガラスアーティスト江田明裕氏が手がけるガラスペン。「灯す」シリーズは、キャンドルに灯りがついてるイメージの作品です。字幅の展開も極細、細、中細、中、太、極太、超極太と豊富。どれも驚くほどなめらかな描き味です。
メーカーオリジナルのものや、メーカーを通じて購入が可能なガラスペンです。
オンラインでの購入が可能で、価格帯も手頃なものが揃っています。とはいえガラス工房ものと同様、プロの職人が制作するものなので、同じ製品でも微妙に書き心地は違います。
シンプルガラスペン 虹色
(The Neon)
ガラス細工製作歴15年以上のプロの職人が制作。クリアでシンプルな軸の先には、アクセントとしてガラスの色玉が。色玉は写真の青のほか、赤、オレンジ、黄、黄緑、緑、紫、白の全7色。ひょうたん形のペンレストもセットでついています。
毎日使いたいガラスペンBRIDE/GROOM
(ハリオサイエンス)
ビーカー・フラスコを製造する耐熱ガラスメーカーのガラスペン。BRIDE= 花嫁(写真上)とGROOM= 花婿(写真下)という名称で、パートナーへのプレゼントやペア使いにもおすすめです。2020 年日本文具大賞デザイン部門グランプリ受賞。
ガラスペン らせん
(エルバン)
パリ生まれのインクとシーリングワックスの老舗ブランド、エルバンが手がけるガラスペン。「らせん」シリーズはその名のとおり、らせん状の優雅なデザインが施されています。軸は持ちやすい太さのストレートタイプで、全4色展開。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『ガラスペンとインクでなぞる 四季色ノスタルジー』
画:ますこえり ガラスペン監修:ゆき
人気イラストレーターますこえりさんのイラストが存分に味わえるなぞり描き本。ガラスペンとお好みのインクで、ますこえりさんのどこか懐かしくてノスタルジックな描きおろしイラストや文字をなぞる、とことん「手描き」を楽しむための一冊です。
ますこえり MASCO ERI
イラストレーター。雑誌、書籍、web、広告等のイラストレーションを手掛ける傍ら、文房具などのデザイン、お店のロゴ・パッケージデザインなど幅広く活動中。メーカーとのコラボレーション商品も多数。可憐でかわいい少女やおてんばな女の子、小生意気そうだけど、どこか憎めない雰囲気の少年など、手掛ける人物の印象的な表情やしぐさ、服装は、見る人の心を掴んで離さない。
HP:http://www.mascoeri.com/
Instagram:@masco_eri
ゆき
筆記具コレクター。ガラスペンをはじめ、万年筆やインク、手帳など、手書きにまつわる文房具をこよなく愛する人気インスタグラマー。うっとりするほど美しく綺麗な文字をさらさらと、万年筆やガラスペンを使って書き進めていくさまは、眺めているだけで癒されること必至。万年筆日記、ガラスペンとコラージュレタリングのオンライン講座を開講している。
Instagram:@addicted_plannerstickers
万年筆日記のオンライン講座
HP:https://miroom.com/
ガラスペンとコラージュレタリングのオンライン講座
HP:https://class101.net/ja