ためになるインクの話 その1|『ガラスペンとインクでなぞる四季色ノスタルジー』

, , ,

ためになるインクの話 その1|『ガラスペンとインクでなぞる四季色ノスタルジー』

, , ,

 

画:ますこえり ガラスペン監修:ゆき 写真:天野憲仁(日本文芸社)

ガラスペンにつけるインクは、万年筆用の染料インクと顔料インクの2種類を使います。それぞれ特性が異なりますので、用途に応じて使い分けましょう。ここでは知っておきたい2つのインクの特性の違いを紹介します。

 

初めて使うならこれ!染料インク

Iroshizuku mini【色彩雫】3色セット(PILOT)
Color/(左から)山葡萄、紺碧、月夜

情緒感あふれる日本の情景をテーマにしたインク。ミニサイズは好きな色を3色セットでも購入できます。

キーワード
■水に溶ける(水で落ちる)
■発色よし
■カラーバリエーションも豊富
■初心者向けインク

特徴
水のようにさらっとした質感で発色も◎。水で洗えば落ちるので、扱いやすく初心者向き。

 

にじませたくないならこれ!顔料インク

TSUWAIRO【強色】PILOT
Color /ブルーブラック

耐水性、耐光性に優れた顔料インク。にじみにくいほか、経年による色褪せや変色が少ないのが特徴。

キーワード
■にじみにくい
■光に強い
■水彩ペンとの相性○
■お手入れは使用後すぐに!

特徴
水、光に強いので、筆跡がにじみにくく、変色しづらいインク。染料インクに比べてインクが固まりやすいので、使用後はすぐに洗う。

 

見た目にも実用性にもこだわりたい!おすすめインクセレクション

インク選びもガラスペンを使う楽しみのひとつ。以下は、監修のゆきさんおすすめの、本書でも使用している染料インクです。ボトルデザインから選んでもよし、好きな色を試すもよし、ぜひいろんなインクを手にとってみてください。

 

トラディショナルインクエルバン
Color /アンティークブーケ

 

エルバンの定番インク「トラディショナルインク」。スクエアのクラシカルなボトルは、インテリアとして飾って眺めているだけでも気分が上がります。

 

ボトルインク(フェリスホイールプレス)
Color /(左から)ADVENTURINE、SPADINA ROSE

カナダのインク・筆記具メーカーのインク。まるで香水瓶のようなボトルは、カラー別にパッケージデザインが異なります。

 

SHIKIORI ー四季織ーセーラー万年筆
Color /(左から) 若鶯、金木犀

日本の自然が織りなす四季を感じる筆記具シリーズ「SHIKIORIー四季織ー」のインク。和の趣きが感じられる発色で、どれも個性的な色名が素敵。

 

ラメの素呉竹
Color /(左から)ゴールド、シルバー

インクに少量入れてラメやパール調のきらめきを加えることが可能。濃い色目の紙に描くときは、そのままつけるとラメ感がアップします。

 

*商品の情報は2023年5 月時点のものです。

 

Instagram:@tsukurira0714

【書誌情報】
ガラスペンとインクでなぞる 四季色ノスタルジー
画:ますこえり ガラスペン監修:ゆき

書籍『ガラスペンとインクでなぞる四季色ノスタルジー』

人気イラストレーターますこえりさんのイラストが存分に味わえるなぞり描き本。ガラスペンとお好みのインクで、ますこえりさんのどこか懐かしくてノスタルジックな描きおろしイラストや文字をなぞる、とことん「手描き」を楽しむための一冊です。

おすすめコラム