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「結う人 編む人 縫う人」展 〜糸で繋がる作家たち〜 2018.5.22(Tue)-5.27(Sun) 東京

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写真協力:PieniSieni、polivi、kamacosan. 文:つくりら編集部

ビーズ・フェルト刺繍作家のPieniSieniさん、ニット&刺繍作家のpoliviさん、そして糸こもの作家のkamacosan.さんのグループ展です。

3人に共通しているのは、「糸」。刺繍はもちろん、タティング、編み物など、糸でつながる3作家の作品を一度に楽しめるのが魅力です。

 

異なる技法でそれぞれの世界観を表現

「つくりらインタビュー」にも登場した『フェルトでつくるかわいい花とスイーツ』の共著者、PieniSieniさん。今回の展示作品数は過去最大のボリュームで、なんとデザイン画も初公開するそう。

「展示するのは、新刊や既刊本の掲載作品、今までのコンテストの受賞作品、そして自分用に制作したバッグ類。こちらは使用感を含め、実際に愛用しているバッグの美しさを見ていただきたいです」

会場で購入できる作品も、PieniSieniさんならでは凝ったデザインがたくさん。蝶々やトンボ、花などの立体刺繡作品、立体刺繍とビーズのコラボアクセサリー、ビーズアクセサリーなど、どれもため息がでるほどの美しさです。

poliviさんの展示・販売は、刺繍とニットを組み合わせてひとつの作品に仕上げた〝どこか懐かしくて温かみのあるバッグ・ポーチ・ステーショナリー〟です。

kamacosan.さんの展示作品は、繊細なタティングレース。
「コンテスト入選作品のタティングレースの付け襟「秘密の裏庭」とビーズクロッシェで作成した「碧い秘密」を中心に、今まで制作してきたタティングレースのアクセサリーを展示します」

販売作品はタティングレースのアクセサリーやクロッシェで作製したヘアアクセサリーなど、「糸とビーズのアクセサリー」が並びます。

「天然石をタティングレースで包んだピアスやネックレス、デニム生地やリネンにタティングレースを合わせたものなど、異素材と合わせたアクセサリーもあります」

今回の展示会で販売開始となる新作、タティングレースのピアス「Tatting Lace Garden」や、kamacosan.さんの代表的な作品でもあるブローチ作品 「Tatting Tatting Lace」も販売するそう。

 

会期中は毎日ワークショップも開催

今回の展示会、もうひとつの楽しみは、会期中毎日開催されるワークショップです。

PieniSieniさんは、「バラのブローチ」と「ヒナゲシの髪飾り」。
「バラはオフフープ立体刺繍の基本の花。花弁パーツに刺繍を施すのは時間がかかる作業ですが、苦労して制作したパーツを組み立てると、手の中にバラの花が咲きはじめます。その感動的な瞬間をぜひ味わっていただきたいです。ヒナゲシはフェルトに刺繍をする基本的な技法はもちろん、ウッドビーズやワイヤーに糸を巻く技法も学べる欲張りな内容になっています。花や実の数、配置などは調整していただけるので、自由にオフフープ立体刺繍技法を楽しめます」

PieniSieniさんのワークショップはすでに満席になってしまったそうですが、ワークショップ開催時間に訪れたら、その様子も少し見られるかもしれません。

poliviさんは会期中3つのワークショップを開催。

「すべてのワークショップで、一度に2つの技法が同時に楽しめる事が最大の特徴です。初めての方でも安心してご参加していただけるように、シンプルなステッチと基本の編み方を組み合わせた内容となっています。時間内に仕上げてお持ち帰りいただけるようキットにも工夫しました。ぜひこれを機会に刺繍とかぎ針編みに興味を持っていただき、また続けて楽しんでいただけるきっかけになればと思っています」

kamacosan.さんのワークショップはタティングレースです。
タティングは難しい!といわれることが多いのですが、「最初の「ひと目」ができてしまえば、あとはつくればつくるほど上達できる技法」なのだそう。

「初心者の方へレクチャーする際は、通常なら絶対に使わない太さの糸でゆっくりとデモンストレーションしますので、『糸の動き』と『指の動き』を目の前でご覧いただくことができます。本だけではなかなか難解なタティングレースのつくり方、仕組みをわかりやすく解説しますので、ゆっくり学んでいただけます」 

2時間という限られた時間で仕上がるよう、デザインもアクセサリーに仕上げる工程もシンプル。タティングがまったく初めての方は四つ葉のペンダント、もう少しチャレンジしてみたい方は、お花のチョーカーがおすすめだそう。

 

見て、つくって、楽しんで

「糸でつながる3人の作家がそれぞれの手法でひとひとつ丁寧に仕上げた作品をまずはじっくり見ていただきたいです。そして一見難しそうなものもワークショップで経験していただくことにより、身近に感じてもらえればとても嬉しいです。 〝見て作って楽しんでもらえるような展示会〟を目指していますので、ひとりでも多くの方にお運びいただければ大変嬉しいです」(Poliviさん)

「一本の糸からいろんな表現ができることをぜひ楽しんでいただけたらと思います。『白い糸』でも太さ、糸の素材、合わせるビーズやデニムなどによっていろんな表情が出てきます。それがとても面白いのです」(kamacosan.さん)

三人三様、違った技法でそれぞれの世界観を表現する展示会。糸の可能性を存分に楽しめる6日間です。

会期:2018.5.22(Tue)-5.27(Sun)
時間:11:00~19:00(最終日は16:00まで)
場所:Gallery Palette
東京都港区南青山4丁目17−22 TZ ビル
問い合わせ先:tel: 03-3402-0234(Gallery Palette)
http://www.gallery-palette.com/2018/1267

3人の在廊予定などは、各作家のブログやインスタグラムをご覧ください。
PieniSieniさん
https://pienisieni.exblog.jp
https://www.instagram.com/pienikorvasieni/

poliviさん
https://www.instagram.com/polivi/

kamacosan.さん
https://www.instagram.com/kamacosan/

 

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