現代的な水引小物で、美しく晴れやかに新しい年を迎える。|水引作家・高橋千紗さんのワークショップ(後編)

現代的な水引小物で、美しく晴れやかに新しい年を迎える。|水引作家・高橋千紗さんのワークショップ(後編)

前編では「稲穂のお正月飾り」のワークショップの様子をご紹介しました。後編では、代官山 蔦屋書店の料理フロアで開催された「ハレの日を彩るお飾り」フェアにディスプレイされた高橋千紗さんの作品についてお伝えしていきます。

撮影:奥 陽子 取材・文:酒井絢子

代官山 蔦屋書店で開催された、水引作家・高橋千紗さんの「稲穂のお正月飾り」のワークショップ。高橋千紗さんの丁寧なレクチャーのおかげで、とっても素敵な稲穂飾りができ上がりました。

ワークショップでは、前に立つ高橋さんの手元を見るときだけでなく、ほとんどの時間で顔を上げて姿勢よく作業ができたのが、猫背な記者にはとても印象的でした。

机に向かってはいるものの、水引を持つ手は机上ではなく胸の前。顔が上がっているので、なんだか気持ちは晴れやか、そして正しい姿勢がキープできるのでキリッと引き締まった思いがしました。

「作業中はいつも顔を上げて手元を見ています。だから猫背にならないですし、台がなくても作業できるのも水引のいいところ。ハレの日に向けた作品も多いので、そういう意味でも顔は上げていたいですよね」と、高橋さん。

参加者全員のつくった水引。さまざまな彩りで並べるととってもきれい!

 

食卓を彩る水引のお正月飾り 

ワークショップ後、3号館1F 料理フロアで開催されている「ハレの日を彩るお飾り」フェアへ。展示コーナーには新年を明るい気持ちで迎えられそうな作品がディスプレイされていました。「梅結び」のデコレーションを発見!

この代官山 蔦屋書店料理フロアは、食を大切にする人のために「医食同源」を考える本、 プロの知識を手に入れるための専門書をも多く取り揃えている都内随一の場所。

ここに、『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』の本と共に、稲穂飾りをはじめとした掲載作品が並んでいます。あわび結び、松結び、平梅結びをあしらった「お正月のウォールフレーム」は大人気とのことで、撮影時は品切れ中でした。残念!

 

お正月らしい色合いでアレンジ 

「寿ぎの食卓」と銘打たれたコーナーには、『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』に掲載している作品のお正月アレンジ版が、ナプキンリングとしてしつらえてありました。

朱色の水引で仕上げた「フラミンゴのグラスマーカー」も。色によって、お正月らしさがぐっと高まります。

赤白や金バージョンの「福寄せの箸置き」も。小さな花を載せたタイプは、高橋さんご自身もお気に入りのデザイン。

色とりどりの水引から好きな色を選ぶところから、キリッとした姿勢で形を整えていく作業まで、わくわくと心踊らせながらつくることができる水引小物。ワークショップで初めて触れた分野でしたが、新年を前にして挑戦するのにはうってつけだと思いました。

水引はまさに「寿ぎの食卓」を彩るアイテム。家族の健康と幸せを祈りながらお正月の食卓を飾れば、晴れ晴れしく1年をスタートできそうです。

前編では稲穂飾りのワークショップ体験レポートを掲載しています。そちらもぜひ、ご覧ください。

 

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