水引雑貨のワークショップ(前編)|水引作家・高橋千紗さんがつくり出す暮らしの小物とアクセサリー

水引雑貨のワークショップ(前編)|水引作家・高橋千紗さんがつくり出す暮らしの小物とアクセサリー

水引作家・高橋千紗さんは今年7月、初の著書となる『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』を上梓。この本の出版に合わせて二子玉川の蔦屋家電さんで出版記念のワークショップが開催されました。その様子を前編、後編の2回にわたってレポート。前編では会場にディスプレイされた作品の数々を紹介します。

撮影:奥 陽子  取材・文:つくりら編集部

日本古来の伝統である水引。水引作家・高橋千紗さんの手にかかると、その「伝統の水引」が「普段づかいできるおしゃれな水引雑貨」へと華麗に変身。その“魔法の技”を体験したくて、高橋さんの水引ワークショップに参加しました。

ワークショップ会場の入り口には高橋さんの著書が並びます。

 

フラミンゴのグラスマーカーを発見

ワークショップの会場は、東京・二子玉川の蔦屋家電さん。いつも人気で席を確保するのに苦労する2階のカフェスペースが、このときばかりは貸し切り! 集中して水引づくりが習えそうです。

たくさんの荷物を携えて高橋さんが会場にやってきました。

荷物の中には、著書『水引で結ぶ、もてなす、いろどる。季節の小物とアクセサリー』掲載作品も。さっそくひとつずつ並べていきます。本を見たときからずっと気になっていた作品「フラミンゴのグラスマーカー」を発見!こんな作品が自分でつくれるようになったらいいなあ。

こちらも著書掲載作品。左は「花火の帯留め」。帯締めの色みとコーディネートしてつくれたら素敵かも・・・夢がふくらみます。右は「つぼみの髪飾り」。コロンとした3つのつぼみがきゅっとくっついている姿が愛らしい。和装だけじゃなくて、洋装にも使えそうデザインですよね。

今までの作品をまとめたという作品集も展示。ページをめくりながら思わず釘付けになってしまったのがこのヘッドドレス。水引でこんなことまでできるとは!斬新な発想にすっかり射抜かれてしまい、早くも水引の奥深さにはまりそうです。

 

色とりどりの水引にワクワク

作品に見とれている間に、ワークショップ用のテーブルが着々と整っていきます。テーブル中央にどっさりと置かれた水引の美しいこと! 赤や朱色に、金銀にシャンパンゴールド・・・。色彩の織りなす世界に胸がときめきます。

ひと口に「赤」といっても、明るい朱色から赤ワインのような深みのある色まで、さまざま。色選びに迷いそう!

生徒さん用の席には1つずつ木製トレイが置かれ、その中にワークショップで使う道具や材料が並べられています。「生徒さん用のトレイは木工作家さんにつくってもらったものです」と高橋さん。「小事は大事」とはこのことで、高橋さんのきめ細やかな準備にホロリ。このトレイがあるか、ないかで俄然、やる気のスイッチの入り方も変わります。

 

涼を呼ぶ「金魚のモチーフ」

ワークショップが行われたのは夏真っ盛りの8月初旬。モチーフに選ばれたのは、水紋をつくりながら優雅に泳ぐ金魚です。かんざしにしたり、ブローチにしたり。仕立てはお好みで選べます。

まず、水引の色を決めるところから始めます。金魚の本体に使うのは2色。金魚らしさを求めるなら、赤一色。でもここはすこしひねって、ピンクとシルバーに。水引をあれこれ組み合せながら、2つの色を決めていきます。

さあ、いよいよ金魚づくりが始まります。続きは後編で!

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