更新日: 2021/02/22
お花屋さんにミモザを見かけるようになりました。早春の黄色い花の代名詞ミモザの、こんな飾り方はいかがでしょう。「二十四節気 暦のレシピ」から紹介します。
制作・文:猪飼牧子 撮影:清水美由紀 文・つくりら編集部
空から舞い降りていた雪は、雨へと姿を変えはじめます。まだ気温も低く、咲く花の種類は少ない時季ですが、その中でも黄色の花が多いのが特徴です。これは、昆虫が見つけやすい色が黄色だから、といわれています。
黄色い花の中でもとりわけ人気が高いのはミモザではないでしょうか。早春の陽射しを浴び、レモンイエローの花がたわわに咲く様子は、明るい未来を一緒に運んできてくれるようで、幸せな気持ちになります。3月8日の国際女性デーでは、ヨーロッパ、特にイタリアで男性が女性にミモザを贈る習慣が有名です。
ミモザはドライフラワーになっても色合いが美しく残る花の一つ。生花のときとはまた違った少しアンティークな色合いがやさしげです。
できるだけ自然な形で、葉も残した状態で飾りましょう。試験管やビーカーに活けるほか、ガラス瓶の中にテラリウムのようにしても素敵。黄色の色合いをきれいに残すなら、陽に当たらないように保管するのがポイントです。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『二十四節気 暦のレシピ』
猪飼牧子・清水美由紀 著古くから季節を表す言葉「二十四節気 七十二候」をテーマに、季節の移り変わりを花や植物で感じながら、ものづくりの楽しみを提案。
小さな変化を繰り返しながら、季節とともに四季をたどっていく植物。その時季の植物をアレンジメントや料理やおやつに生かしたり、心と体を健やかするハーブやアロマを活用したり、ちょっとしたおもてなしの小物をつくったり。二十四節気を植物とものづくりで体感できるアイデアとレシピ120を紹介します。
NEROLIDOL(ネロリドール) 猪飼牧子
フラワーアレンジメントやエディブルフラワー(食用花)、アロマテラピー、ハーブなどの植物教室を開催する傍ら、季節の花束、オリジナルブレンドハーブティー、ドライフラワーやプリザーブドフラワーなど本物の植物を使用したアクセサリーの販売などを手がける。植物が姿を変えながらも、生活に寄り添ってくれている「植物のある暮らしと装いを」を伝えている。
ホームページ:http://nerolidol-flower.com
インスタグラム:@makiko_nerolidol/
清水美由紀
フォトグラファー。生活を感じる旅、暮らしのあれこれ、健やかな食&住が興味の対象。雑誌やWebなどで「LIFE(生活、暮らし、人生)」にまつわる写真を撮影。日本&世界を娘とふたりで旅しながら写真を撮って暮らしている。美しい日常の瞬間を切り取った透明感のある写真は、国内外問わず、多くのファンを魅了している。
ホームページ:https://miyukishimizu.format.com/
インスタグラム:@uriphoto