「書くこと」でつながる社会支援プロジェクト「WRITE for the planet」

写真協力:Paper Tree 文:つくりら編集部

コロナ禍のなか、「書くこと」を生業としているアーティストたちが、未来のために立ち上がりました。そのプロジェクトの名は「WRITE for the planet」。発起人となったのは、カリグラフィー用品やペーパーグッズなどを扱う、ソーシャルステーショナリー専門店、Paper Treeさんです。

「この状況下で私たちにできることは何だろうと考え続けてきました。そこで、長期的に継続していく『WRITE for the planet』という社会支援プロジェクトを立ち上げることにいたしました。最初は本当に小さな一歩ですが、私たちは『書くこと』『文字』を通じて幸せな未来のために貢献したいと考えています」(Paper Tree代表・岡本さくらさん)

チャリティープロダクトは、手づくりのペーパーウエイト。「手に取ってくださった方が勇気づけられたり、笑顔になったり、心が落ち着くワードを各アーティストに自由に描いていただきました」(岡本さん)

参加アーティストは、島野真希さん、ヴェロニカ・ハリムさん、ルーシー・エドモンドさん、そして、カーラ・リムさんです。

それぞれのアートワークがサンドブラスト加工にてペーパーウェイト表面に刻印。ものづくりを担ったのは、1932年創業のガラス工房、菅原工芸硝子、Sghr(スガハラ)さんです。

参加アーティストのひとり、カリグラファーの島野真希さんは、コロナ禍の自粛期間中、書くという仕事を通じて、何が社会のためになるだろう? とずっと考えていたと言います。このプロジェクトは「その答えそのもの」だったそう。

「自分の文字を通じて生まれた素敵なプロダクトが社会貢献になる、そして、今回のコロナに限らず継続して育むことのできるプロジェクトであることが大きいですね」(島野さん)


▲島野さんが選んだ言葉は「Inspire」。

カリグラファーでデザイナー、インドネシア在住のヴェロニカ・ハリムさんは、COVID-19が世界的な流行となっていくなか、書くことを通じて、自分自身が励まされることに気づいたのだそう。「ポジティブな言葉を綴れば、そこに力がみなぎり、パワフルな言葉は、日々の拠りどころとして広がっていきました」(ヴェロニカさん)


▲ヴェロニカさんが選んだ言葉は「Moment」。

「一瞬、一瞬を大切にしてほしい、愛する人と過ごす時間を大切にしてほしい、有意義な時間を過ごしてほしい。Momentにはそんな願いを込めました。このペーパーウエイトを見るたびに、素敵な瞬間を思い出してもらえたら嬉しいです。素晴らしい瞬間の数々が、力と希望を与え、日々の暮らしに笑顔をもたらしてくれることを願っています」(ヴェロニカさん)

このプロジェクトの利益の全額はCOVID-19、及びさまざまな情勢により教育の機会を失われている世界各国の子どもたちを支援する【Room to Read】 @roomtoread へ寄付されるそうです。

詳しくは、Paper Treeさんのサイトにて。
https://www.papertree.jp/SHOP/WP-01.html

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