更新日: 2020/01/16
珍奇植物と言われる、姿形に特徴があり、その生態も非常に個性的な植物たちがいま注目されています。
『珍奇植物LIFE ビザールプランツと暮らすアイデア』より、珍奇植物名人たちの育て方の一部をご紹介します。
文:土屋悟・つくりら編集部 撮影:シロクマフォート 土屋悟
観葉植物で見た目をよくするカフェや雑貨は昔からあるものの、それ以上の思いをもって珍奇植物を取り入れている、素敵なお店やディスプレイをご紹介します。
西冨屋コロッケ店& 西冨なつきさん
にしとみやころっけてん 京都府京都市下京区河原町通松原下る植松町735
電話: 075-202-9837
現在のおもな栽培植物/着生ラン、ビカクシダ
Instagram/@n.natsuki_
前編ではお店の様子を紹介しましたが、後編ではステンドグラス作家の西冨なつきさん自作のディスプレイです。
西冨なつきさんのガラス作品。シャープで無機質で、どこかはかなげなたたずまい。そのままオブジェとして置いても楽しめそうな感じ。
デンドロビウム・ウェンフェン。種類にあった育て方をすれば、フレームに入れたままで花を楽しむこともできる。フレームから外して育ててもよい。
トキワシノブ。フレームの硬質な直線を、シダの柔らかな葉がふんわりと包み込んでくれる。異なる質感のコントラストが楽しい組み合わせ。
マキシラリア・ポルフィロステレ。早春に小さな黄色い花を咲かせる。上に向かってスッと立つ株姿。これは葉の中心に斑が入る個体。
エピゲニウム・ナカハラエ。横に這うようにして新しいバルブを出し、細い根をたくさん伸ばす。静的なフレームと動的な植物の姿の対比が美しい組み合わせ。
西冨なつきさんの展示、販売会は日本各地で開催されている。写真は東京での展示の様子。
デンドロビウム・ビファリウム。
Instagram:@tsukurira0714
【書誌情報】
『珍奇植物LIFE ビザールプランツと暮らすアイデア』
気難しい種も多い珍奇植物たち。珍奇植物名人たちの育て方を見たいと思っている人はたくさんいますが、現状栽培法に関しての情報は限られています。
本書は各分野の珍奇植物を育てている名人たちに取材し、どんな環境でどのようなコツをもって旨く育てているかを紹介し、解説していく実用書です。
また、用土、植木鉢などから、高配、育種にまで携わっている人たちの奮闘ぶりも紹介。本当に育てて行きたい人にとってのコツが満載、一歩踏み込んだ珍奇植物の世界をお楽しみください。
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