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アイシングクッキー(後編)|絶妙な色合いや職人技の手さばき。きめ細やかな感性に触れられる、夢のような3時間。講師:yacoさん

アイシングクッキー(後編)|絶妙な色合いや職人技の手さばき。きめ細やかな感性に触れられる、夢のような3時間。講師:yacoさん

2月初め、冬の穏やかな日差しが差し込むオレンジハウス東京さんのショールームで開催されたのは、繊細で美しく宝石のようなアイシングクッキーをつくるyacoさんのワークショップ。

前編では、yacoさんの作品づくりとワークショップへのこだわりについてお話ししました。後編ではワークショップの体験レポートをお届けします。

撮影:Crista Priscilla  取材・文:酒井絢子  協力:オレンジハウス東京

この日の参加者は記者を含め8名。皆さん待ち焦がれたyacoさんのワークショップというだけあって、会場に入った瞬間からとっても嬉しそう。完璧にコーディーネートされた空間には最初少し緊張感が漂っていましたが、yacoさんの親しみやすいお人柄で、一気に場が和みます。

デモンストレーションを見てから席に戻り実践する、という流れを何度か繰り返します。デモンストレーションの間は、yacoさんのはからいで皆さん動画を撮ったり写真を撮ったり。

「テキトーでいいんです〜」なんて言いながらも、yacoさんの手元は滑らかで鮮やかできめ細やか。何度も感嘆の声が上がります。

 

縁取りし、流し込み、テクスチャーをつける

では作品づくりの第一歩から。

京都で焼いてきてくださった素焼きのクッキーのうち、表面が平らな3つは、硬めのアイシングで縁取りをして柔らかめのアイシングを流し込む基本のやり方。模様のつけ方でそれぞれに違いを出します。

まず、コルネと呼ばれる絞り袋の先をカットして、始点に絞り出したらコルネを浮かせ少しずつ引き伸ばして縁に載せていきます。これがなかなか難しい! 失敗してしまった場合は、けがき棒(針のように先が尖った金属製の道具)でこそぎとります。

縁取りが固まったら、柔らかめのアイシングを流し込んでいきます。気泡やわずかなホコリなどはけがき棒の先で処理。

柔らかめのアイシングは、ベージュと半透明の白の2種。くすんだペールトーンで、絶妙に上品な色合いです。

基本の作り方のうちのひとつには、表面を乾燥させたあとにペイントを施します。参加者にパレットが配られ、そこに入ったアルコールとカラージェルで色をつくり、筆でムラをつくるように塗っていきます。最後にパールパウダーを混ぜたアルコールできらめきをのせて。

 

ハケやヘラを使い、ナチュラルな印象を表現

縁取りをつくらず、ハケで一気に仕上げるものも。土台となる白いアイシングをさっと塗ったら、その上にベージュとグレーのアイシングを横に流すように塗ります。最後には一片に銀箔をのせて仕上げます。

記者は思うような色が出ず、何度も塗り直しているうちに表面がボソボソに・・・。yacoさんに泣きつくと、ごまかしたいところは銀箔で隠せば大丈夫!と励ましてくれました。

このほか、山型のクッキーはヘラでアイシングをなでつけるようにしたあと、銀箔と銀箔シュガーをのせています。

ヘラでなでつける作業は、今回の作業の中でいちばんお気楽でした。

白っぽくきらきらと輝いている多角形のものは、縁取りをせず白いアイシングを塗った上にベージュ、グレーでほんのり色付けをし、氷砂糖とクリスタルシュガー、少しの銀箔シュガーをのせて仕上げ。

下の写真は、yacoさんによるお手本です。製作してからだいぶ月日が経っているとのことですが、その美しい色合いと精度の高さに参加者の皆さんもうっとり。

 

ワークショップ後は、yacoさんおすすめの厳選スイーツを

作品づくりが終わると、お茶の時間に。ふるまわれたケーキは、静岡の「檸檬とラクダ」さんによる甘酒ウィークエンドシトロン。また内緒のお土産に・・・と、フードデザイナー中本千尋さんのオリジナルブレンドスパイス&チャイがそれぞれの手元に。

素敵な時間に素敵なお土産。参加者の皆さんも大満足の様子です。

「つくっている作品はもちろん、自分の好きなものやお世話になっている人たちのことを、みんなにも伝えたい!という気持ちが強いんです。スイーツも私が食べたいもの、お土産も私が大好きなものを」

ワークショップに来てくれる人、日頃お世話になっている人、そして作品を手にとってくれる人・・・作品と自身を取り巻く人たちに対して、どこまでもきめ細やかに思いを伝えようとするyacoさん。

絶妙なニュアンスを生む色合いや、職人技とも言える技巧の手さばきも、どこまでもきめ細やかな感性ゆえ。3時間ほどの体験では、その思いや感性をふんだんに感じ取ることができました。

yacoさんのあらゆる心くばりが、このアイシングクッキーとワークショップが多くの人の心を惹きつける理由のひとつだということは、間違いなさそうです。

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