ソーイングアート(後編)|ミシンで描いたモノクロームの世界に、刺繡糸で自由に色をのせるブローチづくり。講師:Nutelさん

ソーイングアート(後編)|ミシンで描いたモノクロームの世界に、刺繡糸で自由に色をのせるブローチづくり。講師:Nutelさん

前編では、栗農園の「青空市」に合わせて開かれたNutelさんの作品展、Nutel exhibitionをご紹介しました。後編では、Nutelさんのワークショップ、ブローチづくりをレポートします。

撮影:田辺エリ  取材・文:つくりら編集部

作品展では、たいていミシンを持参するというNutelさん。ミシンドローイングの様子をライブで見られるのも楽しみのひとつです。

 

使うのは90番の細いミシン糸

「ミシンドローイングは90番の細い糸を使っています。一般によく使われる60番の糸も試してみたのですが、90番に落ち着きました」

 

10㎝角のアートに色をつける

会期中、いつでも参加できるワークショップは、Nutelさんが描いた絵の上に、刺繍糸でステッチして色をつけていくというもの。ブローチかヘアゴム、どちらか好きなほうを選べます。

テーブルにはワークショップ用の布がいっぱい。この中から好みの絵を選んでもいいし、リクエストして希望の絵を描いてもらうという贅沢な選択もあり。

たくさんの絵のなか、凛々しい馬と目が合って、これに決定。ブローチに仕立てたサンプルがあったのも選ぶ決め手になりました。

テーブルの上にずらりと並んだ刺繍糸。このなかのどの色を使ってもいいとなると、ワクワクする反面、かえって迷ってしまいます。

「普段の作品がモノクロなので、みなさんが色を刺すのを見て、刺激になるんです」とNutelさん。

秋らしいほっくりとした色合いにしようと、くすんだ緑と青、そして明るめの茶色を手に取り、合わせてみます。

久しぶりの刺繍でやや緊張、最初のひと縫いだけNutelさんに頼みます。「刺繍家ではないので・・・」と、はにかみながらも刺してくれました。

青、茶と刺し進めていくと、やはり赤が欲しくなり、月並みだと思いながらも、花は赤で刺すことに。あえて緑は使わず、線画の部分を残して、刺繍を終了。

 

ブローチに仕立てる

仕立ての工程に入ります。まず、プラスチックのつつみボタンを布の裏側に当てて、ちょうどいい絵の見え方になるよう、輪郭の印をつけます。

縫い代を1㎝くらいとり、ぐし縫いしていきます。

ぐるりと一周縫ったら、糸を引き、つつみボタンの形になるようぎゅっと縮めます。

対角線上にひだの山をすくって、しっかりととめていきます。いびつな丸にならないよう気をつけて。

サイズどおりにカットし、あらかじめブローチピンを縫いつけてある合皮の裏側にボンドを塗ります。

つつみボタンの裏側に合皮を貼りつけ、指で押さえて固定します。

でき上がりました。青い目がポイントです。

 

楽しい時間を家族とともに

日曜日とあって、会場には家族連れのお客様もちらほらと。小学3年生という女の子も刺繍に挑戦です。

「みなさん、家ではゆっくりと針や糸を持つ機会がないようで、はじめは緊張しているのですが、刺し始めると楽しくなるようです。地元(滋賀県)でワークショップを行ったときも、6歳の娘さんがもくもくと刺している姿を見て、ふだんかまってあげられないというお母さんが、『久しぶりに家族3人で過ごせてよかった』と喜んでくれました」

展示会のオファーが後を絶たず、常に日本各地を飛び回っているNutelさん。彼女が作品展を開くたびに、新しい輪が広がり、交流の渦がわき起こります。

アーティスティックな作品を堪能しながら、ワークショップでエッセンスを体感する。その楽しさを、今度はひとりじゃなくて、友人と、家族と。そんな気持ちにさせるNutel exhibition。早くも次の展示会の予定をチェックしてしまいそうです。

Nutelさんの作品展、Nutel exhibitionの様子をレポートした前編では、インテリアにぴったりのアート作品やアクセサリーやバッグをご紹介しています。

 

 

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