花とアンティークと 第3回(前編)|秋の草花をかごや雑器に生ける フラワーノリタケ&Tisane infusion  

名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第3回は、秋の草花をかごに生けるアレンジメントのお話です。前編、後編に分けてご紹介します。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

秋の草花をこんもりとテーブルに生けてみました。フラワーノリタケのアレンジは、花材の種類が多いのが特徴です。たくさんの種類を自然界に咲く花たちのように、無理なく隣り合わせで咲かせるかがポイントになります。

一番大切なことは、どの花もメインであること。どんな華奢な花も、どんな目立たない花も、実も等しく愛情を注ぐように。薔薇や百合などのアレンジの中心になる花をつくらずに、それぞれが無くてはならない存在としてアレンジしていきます。

花材は、山野草を扱う花屋さんで購入するのが早いですが、もし可能であれば、自然が残る郊外、手つかずの路地やあぜ道で雑草のごとく咲いている花などを拝借できれば一番です。草花風のものを集めるときは、ぜひ家の周辺を歩いてみてください。犬を散歩させる人なら、より目に入るかもしれませんね。初秋には、少し紅葉した黄金色のエノコログサ、テッセンの種、ススキ、イヌタデ、ミズヒキ、ボクチなど、色々と見つかることでしょう。

近くに自然がほとんどないーーそんな場合は、ベランダや小さな庭で、季節の花をなにかしら育ててみるのも手。花代の節約にもなりますよ。

左端の赤い実をつけた花から、時計まわりに、ガマズミ、カヤツリソウ、クロマイ、ベルノニア、カンボク、ゴーヤ、エリンジューム、ユーパトリューム、ダンギク、ベッセラ、ボンボンダリア、ノバラノミ、オトコエシ、テンニンソウ、クサボタン、バジル、トライアンドラー、アマクリナム、ワレモコウ、アケボノソウ、ジニア、トルコキキョウ、ミシマサエコ、ベルテッセン

潤二さんおすすめの花は、カンボクで、この形がお気に入り。まるで幾何学模様が立体的になった姿はどうしても手にとって触りたくなる衝動にかられる実だそう(笑)。

大きな枝もので入荷するので、大きな壺に枝ごと投げ入れるだけでユラユラと揺れるカンボクの実は、宇宙から降ってきた星のオブジェのよう。出回る時期もほんの一瞬です。

かご全体にアレンジとなるとハードルが高い場合、こんなふうに、かご半分にだけ生ける方法もあります。半分だけなら、花材集めも比較的簡単ですし、空いた部分には可愛い木の実や蔦をからませたりするだけでも十分です。

食卓のテーブルに飾るときは、少し背の低いかごが邪魔にならなくていいかもしれませんね。

今回のアレンジはオアシスというスポンジに切花を刺してします。裏、後ろが見えないように、どこから見ても綺麗な状態で見えることが理想です。切花はできるだけ低めにして真上気味に刺すと、アレンジがしやすく、全体が見えます。

使用したかごは、韓国で野菜を干したりする時の笊のような役割のかごです。

素材はノニレ。現地では1メートルくらいの大きなかごは良く見かけましたが、このオーバルな形は珍しくヨーロッパっぽい雰囲気もします。線の太さは均一で編み込まれた蔓のまとまりが美しいです。何も入れなくてもインテリアとして壁掛けにしたり、いつも人が集まるテーブルにフルーツを入れて置いておきたいかごのひとつです。

こちらは、浅く大きな丸い日本の竹かごです。大きいのでかごの余白が見えると綺麗です。壁に掛けて飾っても素敵かもしれません。

左から時計まわりに、ガマズミ、クサボタン、クロマイ、ベルノニア、カンボク、ゴーヤ、トライアンドラー、アマクリナム、カヤツリグサ、テンニンソウ

多くの花材を集めるのが大変という人におすすめなのが、実ものを主役にした生け方です。季節の赤い実を中心に集めて紅葉した葉や身近にある野草を2、3種類摘んでアレンジしてみました。

私はやっぱり赤い実が好き。秋の始まり、色づく赤い実の右に出るものはありません(笑)。一枝買えばたくさんの分岐した実がついていますし、綺麗なドライフラワーにもなるので、これからの季節、クリスマスのリース用にストックしておきます。

後編では、ユニークなかごを使ったアレンジと、雑貨と一組み合せたフラワースタイリングをご紹介しますので、お楽しみに。

 

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