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花とアンティークと 第3回(後編)|秋の草花をかごや雑器に生ける フラワーノリタケ&Tisane infusion  

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名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第3回の後編では、さまざまなかごを使ったアレンジメントに加え、小さな雑貨と組み合せた、遊び心たっぶりのスタイリングも登場します。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

とにかく私はかご好きです。店内にもいくつかあります。日本の暮らしの中で使われてきたざるやかご、アジアのかご、ヨーロッパの買い物バスケット、ピクニックバスケット、バケットのかごなどなど。本来の目的である何かを入れても、入れなくても、かごの存在そのものが大好きな方も多いのではないでしょうか。私もその一人です。

こちらは、日本の竹かごにクルクルと野ぶどうなどを絡ませたアレンジです。

野ぶどうの実も大変美しいですが、色味が慎ましく地味な美しさなので、差し色に赤い実やオレンジ色の実を入れるとかごの中で秋が深まります。

左から、スズメウリ、ツルウメモドキ、ノブドウ

フランスから持ち帰った小ぶりに編まれた蓋つきパニエにアレンジしました。

小さなかごなので、切花は長さは要りません。左右の高さを変えると全体に動きがでてきます。片方は低めに、もう片方は流れを出すと無造作な素朴さの中にも締りがでます。お祝いやご挨拶、お家にお邪魔するときにさり気なくこのままギフトにしても喜んでもらえそうです。

左真ん中の星のような植物から時計まわりに、カンボク、クロマイ、リキュウソウ、バジル、シロタエギク、ベルテッセン、エリンジューム、ワレモコウ、スズメウリ、センダンノミ、クサボタン、ミシマサエコ、シオデ、チョウジソウ、ヘレニウム

こちらは、イギリスのバスケットにセンダンノミを入れて飾ったもの。

緑のラインがポイントのバスケット、玄関や部屋の片隅に大ぶりな実や枝を入れておくだけで秋を簡単に取り入れられます。

かごだけでなくて、小さな入れ物もお花や実のアレンジメントに使えます。

Tisaneのお店でも小さなものは人気。大人のハートをくすぐる可愛さがあるからでしょうか。お花を飾り終わった後の花や葉、実の小さな欠片もなかなか捨てられません(笑)。そんなときは小さな入れ物の中に詰めるだけで心が満たされます。

このボックスは、20世紀前半のフランスの薬箱。無地のものや薬局の名前が入っていたりします。四角い箱は昔のフィルム入れ。どちらも綺麗な箱ですのでアクセサリーを入れるのにもおすすめです。

テーマを決めてスタイリングするのも楽しいです。こちらのテーマは「誰かの宝物」。

店内にある赤系のモノを集め、秋の赤い実をプラスして好きなものだけを並べてみました。これだけでとっても楽しい。よく考えたら子どもの頃に石ころや木の実、葉っぱ、花を収集していました。

大人になっても相変わらず好きで、あまり進歩していないのでは??と心配してしまいますが(笑)、そんな子ども心で店内を楽しく飾らせてもらっています。これがなかなかお客様に好評です。

お部屋にも自分だけの小さなコーナーをつくってみてください!

 

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