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花とアンティークと 第10回(後編)|5月1日は「スズランの日」。芳しい香りとともに大切な人の幸せを願ってスズランを贈ります。

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名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第10回の後編はスズランのお話です。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

 

スズランと一緒に幸せを贈る

フランスでは5月1日は「スズラン(ミュゲ)の日(Jour de muguet)」。愛する人や友人にスズランを贈る習慣があり、受け取った人には幸運が訪れると言われています。この風習の発端は16世紀。スズランの花束を受け取り、とても喜んだフランス王シャルル9世は、それから宮廷の女性たちに毎年スズランを贈ることになったそう。一般の人々の間にこの風習が広まったのは、19世紀末ごろからと言われています。

 

スズランは日本原産の多年草

フランスでとても人気になったスズランですが、実は日本原産の多年草。数百年前に欧州に渡って栽培されるようになったドイツスズランと言われる種類で、日本古来のスズランより香りが強いのが特徴です。

そんな芳しいスズランは、バラ、ジャスミンと並んで三大フローラルノート(花香調)と言われていますが、スズランからはほとんど香りが取れないそう。色々な技術が進歩しているのに香りが取ることが難しく、誰にも真似できない香りを持っているなんて、スズランの神秘に惹かれてしまいます。

 

スズランの楽しみ方

スズランは背丈も小柄なので単色で楽しむほうがおすすめです。スズランが好きなお客様もやはり他の花とミックスしないでスズランのみで飾るのがお好みのよう。この小さな身体に秘められたスズランの独特な可愛さがそうさせるのでしょうか。

洒落た幅広のケープコートに身を包み、形のいい真っすぐ伸びた“美脚”が自慢の鈴蘭さん。お皿に水をはって並べても綺麗ですね。

水揚げは悪くないので、水に浸かる部分を少し切り戻して水に入れてあげます。花茎はとにかく華奢なので数本しかない場合はできるなら葉と一緒に飾れたら見栄えがいいと思います。小柄な体型な鈴蘭さんなので、丈を大きく見せて扱いやすいように根付きの状態で市場にも出回ります。今回はタイミングが合わず入荷していなかったのでご紹介していませんが、根付きの全体像は植物画の木版画のように美しい姿をしています。

 

鈴蘭水仙、スノーフレーク

こちらはスズランととても似ているのですが、スノーフレークといいます。良く似た姿なので和名は鈴蘭水仙です。スノーフレークはヒガンバナ科、鈴蘭はユリ科で違う種類になります。うつむいて咲く姿はそっくりですが、よく見てみると膨らんだ白いスカートの花弁に緑色の水玉模様があります。鈴蘭とは違い背丈は長く、葉は水仙と同じように真っ直ぐと伸び、野菜のニラに似た葉です。写真の花束はオリーブとローズマリーの葉で束ねています。

 

スノーフレークの花冠

スズランの日には、草花を使った花冠なども一緒に送ったという話もありましたので、下向きに咲く花が繋がる冠は可愛いだろうなとつくってみました。

スノーフレーク(鈴蘭水仙)は茎が長いのでまとめやすいです。1本に2、3輪花がついていますので最後の花の下に新しい花を置いて、茎と茎をワイヤーでクルクルと巻いて繰り返していきます。

鈴蘭をできるだけ長く楽しむために最後は写真を写してコラージュしてはいかがですか?

可愛い姿を1 枚の写真の中に閉じ込める事ができますよ。小さな箱は時計のパーツが入った紙箱です。

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