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花とアンティークと 第9回(後編)|あるときは可愛く、あるときは男前に。しなやかに姿を変える桜アレンジのバリエーション

名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第9回の前編では、桜の枝を生かしたアレンジメントを5つ紹介しました。後編もその続きです。可愛らしい桜ブーケを皮切りに、ユニークなアレンジメントをお見せしましょう。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

アレンジ1 可愛らしい桜ブーケ

フラワーノリタケは枝の種類も豊富です。長く楽しんでもらえる枝ものを少し入れるだけで外の景色のようにより自然にみえます。桜のブーケは、枝ものを伸びやかなラインを活かして束ねることも可能ですが、あえて丸みを出して可愛らしさを出してみました。

花材、左からサンシュ、ゲイシュン、ケイオウザクラ、シロタエギク、ムスカリ、カンヒザクラ、ツルスイトピー、クリスマスローズ

桜の枝はしっかりして表面も美しいので枝の真ん中にハサミで切り込みを入れてクリップのようにメッセージカードを留めてみました。細い枝の場合くれぐれも手を切らないよう気をつけてくださいね。

なるべくシワができないようこんもり優しく包んでいます。

 

アレンジ2 ほれぼれする枝に出会ったら

もし、男前な枝ぶりの一本に出会ったら、その一枝に気持ちを託すように思い切ってシンプルなブーケをつくってみませんか? 桜が引き立つようにグリーンの葉ものと一緒に。

雄々しい枝に寄り添うように、フェミニンなカリグラフィーのカードでやさしさをちらり。

 

アレンジ3 グレインサックに満開の啓翁桜を

ドイツのリネンで織られたグレインサック(穀物袋)を器にして、満開の啓翁桜を大きく飾りました。

グレインサックは収穫された小麦などを製粉所に出荷する際使われた袋。それぞれの農家の名前や地名、年号が書かれています。国によって袋の違いがあり、厚地の生地やイニシャルが刺繍された可愛らしいものまであります。

人が入るくらい大きな袋なのでワイルドに活けることがポイント(笑)。贅沢に玄関のエントランスにバサッと投入れで飾ってみてはいかがですか? きっとお客様に喜んでもらえるはずです。

グレインサックの中にゴミ袋を二重にして水を入れ、袋ごと一緒に左右で壁に留めてあります。自立させたい場合は手頃なサイズのダンボールを中に入れて、袋の四隅をダンボール上部にホッチキスで留めたらでき上がりです。

もう少しコンパクトに・・・と思ったら、袋の下部分のたるみを多くしてください。

 

アレンジ4 紙袋×アンティークリボンのスタンドブーケ

包装紙を買いに行けない、忘れてしまった! というときは、家に眠っている紙袋でラッピングしてみてはいかがでしょう? アクセントにおしゃれなリボンでギュッとしたら可愛さ倍増。仕上げは人気のカリグラフィーでサラサラとメッセージを書いて。留めるピンはヨーロッパのアンティークピンとこだわりました。

桜は、ボタンザクラ(左)とケイオウザクラ。

中にガラスのコップをしのばせたので、渡すというよりメッセージを添えてコーナーに飾るスタイルがぴったりだと思います。帰ったら机の上に置いてあったら嬉しいなぁーと個人的に思います。

ラッピング用紙として渡すときは花束同様、保水した紙テッシュをビニール袋に入れ、この紙の中に入れます。

リボンはどちらもフランスで仕入れた別珍のリボンで、花柄の方は本来の色は抜けてしまっていますが、その色さえも美しく、丸や四角にカットすればブローチにもリメイクできそう。

カリグラフィーのカードは、カリグラファーのヴェロニカ・ハリムさんが書いてくれたもの。ただいま私も特訓中です!

カードを留めたピンのヘッドはヨーロッパの古いビーズで、ナカネマユミさんがつくってくれたもの。彼女の持っているアンテークビーズのコレクションがとにかく素晴らしくて、Tisane infusionでもアクセサリーを扱わせていただいています。

 

アレンジ5 迎春の黄色いカーテン

こちらは桜と同じ時期に花の見頃を迎える迎春。和名は黄梅(オウバイ)です。梅が名前につきますがバラ科ではなく、ジャスミンの仲間。花の形が梅に似ているのでそう呼ばれているそうです。

迎春は庭木でもよく見かける花ですが、ここ何年かは切花として桜と同じ時期に入荷してきます。しなやかな枝は垂れ下がり、節々からつくりもののような真っ黄色な花が次々と咲く、陽気で明るい花です。

花弁が終わるときは、きれいな形を残したままヒラリと地面に落ちます。それを集めて細い麻ひもでつないでカーテンに。生けて、吊るして、二度楽しめます。

 

アレンジ6 枝ぶりの美しさを愛でる

枝の流れがきれいな桜に出会ったときは長いラインをそのまま活かして飾りたいものです。浅いお皿でも少しだけ水を張ると、剣山で立たせることができます。根元に石や図りの重りを置くと剣山も見えませんし長い枝のバランスもとれます。

前編、後編2回にわたってお届けした桜のアレンジ、いかがだったでしょうか? 来月はいよいよ4月。百花繚乱、さまざまな花が咲き乱れる季節のアレンジも乞うご期待!

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