花とアンティークと 第7回(後編)|1本でも存在感のあるミモザ。大胆に見せたいときは単色リースに、花摘みアレンジなら分量は控えめに。

名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第7回の後編では、ミモザのアレンジメントをご紹介します。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

ミモザは11月頃から花市場で出回ります。必要とされるのは花ではなく、まだまだ固くギュッと引き締まった蕾がついている枝として人気です。シルバーを少し混ぜたようなマットな緑色の葉は、何にでも合わせることのできる万能なグリーンなのです。

 

“ミモザだけ”が潔いリース

1本でも存在感のあるミモザ。華やかな花束やアレンジには大変人気がありますが、使い方にはよっては全身ミモザカラーになってしまうことも。

お料理でいうと隠し味ぐらいに少しだけ、入れる分量に気をつけるとどの花も喧嘩せずまとまります。大胆に使いたいときは、潔く単色でミモザだけでシンプルに花束にするのが一番似合うような気もします。

こちらはミモザを小さくラフに丸めただけのリース。コットンのリボンもミモザ色に染めてあります。

大きくひとつではなく、小さめのものをツインでつくりました。手のひらサイズと小ぶりですが、ギフトにしても喜んでもらえるはずです。

 

フランスの押し花標本と一緒に

リースの下に置いたのは押し花の標本に付けられたタグ。文字がフランス語で達筆なのでリースに合わせても違和感がありません。ギフトにするときは、さらりと筆記体でメッセージを添えてみてはいかがですか?

フランスの押し花標本。100年200年経った紙の表情さえも美しいのです。とても丁寧に押し花が貼り付けられています、紙のシート売りなので綺麗に額装したらさらに美しい1枚になると思います。

余白の部分にリースを置いたり、捨ててしまう前の細かい葉や花を飾ったりと、いろいろと楽しめるんです。

 

早春の花摘みかごのように

この時期は早春にしかみられない、エンドウのグリーン、球根類、ビオラに真っ黄色なミモザなど、たくさんの花が豊富に出始めます。家にある籠をたくさん集めて、花を摘んできたように飾ってみてはいかがですか?

こちらのかごにはウズラの殻も忍ばせてあります(笑)。小さな生き物たちの匂いも感じられるアレンジになりますのでアクセントに入れてみてください!

テーブル上の花の花材、上から右→左の順に、ヤツデノミ、トルコキキョウ、ユーカリ、ムスカリ、クリスマスローズ、ポリクロア、ウズラ、クリスマスローズ、ミモザ、イケベリア、エンドウ、ラナンキュラスモロッコ、コアニー、ビオラ

テーブル下の花材、上から右→左の順に、ラナンキュラス、ミモザ、エンドウ、チューリップ、クリスマスローズ、オンシジューム、アルストロメリア、ゼラニゥーム

 

ミモザ色を集めてみる

店内ではよく気になった色でまとめて飾ります。今日はもちろんミモザ色。

左端から糸が行ったり来たりしているラリーキルト、何枚も継ぎ接ぎされて糸で修復されているので一言では収まらない懐の広い布です(笑)。インドのもの。

白い菊模様の白木の高台はその昔、節句で使用したお飾り、手前のミモザ色の布はウコン染めの古布。図案は消えかけてしまっていますが丁度よくパステル色が残った豆皿と少しだけ顔の見える鮮やかな淡路島の珉平焼を集めてデコレーションしています。豆皿はどちらも明治のものです。

こちらは昔のガラス薬瓶。指の爪ほどの小さな瓶ですが、水を入れて花を挿すだけで小瓶が活きてきます。ほんのひと手間で生れ変わります。

ミモザのアレンジは、大胆にも愛らしくも楽しめるので、ぜひお試しください!

 

 

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