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花とアンティークと 第5回(前編)|紅葉の葉っぱ×古道具でおしゃれな秋色アレンジメント・3つのアイデア。by フラワーノリタケ&Tisane Infusion

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名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第5回の前編では、紅葉の葉っぱのアレンジメントをご紹介します。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

赤や黄色に色づいた葉っぱは、この季節だけの神様からの贈り物。花の命も短いけれど、紅葉の葉っぱも短命です。枯れて土に還っていくまでのほんの一瞬の美しい姿を拝借して、私たちも愛でさせていただきましょう。

 

その1 野菜市場で使われていた測りを器に

ハンガリーの野菜市場で使われていた測りです。天秤の重りもあったと思いますが、残念ながら重りはなくなっていたので、代役に柚子を抜擢してバランスを取ってみました。

お皿に浅く水を張って小さな剣山を置き、紅葉した枝と菊を入れました。器にしたはかりの形が十分目を引く存在なので生ける花はできるだけシンプルにした方がどちらも相乗効果で引き立つと思います。

使用した花材は、左はキイチゴノハ、右上はアナスタシア(キク)、右下はユズ。たった3種類です。

 

その2 小さなガラスケースに秋を飾る

ガラスフレームは昭和30〜40年代のものです。日用品雑貨、文房具店、タバコ屋などで陳列ケースとして使われていました。そんなケースの形は様々あるのですが、今回はこの高さのあるケースを、街中を賑わすガラスウィンドウに見立てて飾ります。

ガラス瓶をいくつか並べます。紅葉した葉色がキラキラ輝いていますね。ちょうどそんな紅葉した葉色と相性バツグンの紫色の花に恵まれる時季で春のアネモネも入荷、小花のクジャクソウももちろん薄紫。そしてサフランのキュウコンも咲き始めて・・・大人のウインドウのでき上がりです。

ガラスの蓋を閉めてしまうと花たちが少し息苦しいと気になると思います。そんなときは置いてもあまり気にならない石や切り落とした茎を挟んでおくといいのではないでしょうか。

花材の長さですが、気持ちよく伸びた花や葉はできるだけ切らずにフレームから飛び出すくらいがいいかもしれません。

クリア瓶の方がスッキリしますが、アクセントにひとつ、ふたつ、違う色の瓶を入れても中の奥行きが出て面白いと思います。私は青い瓶をプラスしました。瓶が好きな方も多いと思いますが、こういう時に何気に集めている瓶コレクションを役に立ててください。

左上から順に、クジャクソウ、アネモネ、クジャクソウ、キイチゴノハ

 

その3 小さな壁掛けキャビネットが舞台

3つめは、あまり大げさに飾りたくない方におすすめのライトなアレンジメントです。小さな壁掛けキャビネットに秋の紅葉した葉や蔓、そして赤い実ものを飾るだけ。

そして、おまけ。

赤い葉を道々拾い集めてお皿やトレーに並べるだけの即席デコレーション。大好きな絵本や素敵なカードを添えればさらにいい雰囲気になりますね。

蔓はテイカカズラ、紅葉した赤い葉っぱと実はアロニアとアロニアノミ、やや右下の小さな赤い実はノバラノミ

紅葉した葉はこの時期しか見ることができませんので、ひと枝でもお部屋に取り入れて、真っ赤に色づいた1枚の葉に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

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