パッチワーク(後編)|六角形のピースをつないでちくちく。小さなヘキサゴンのバッグをつくる。講師:カーリ・メンさん(French General)

パッチワーク(後編)|六角形のピースをつないでちくちく。小さなヘキサゴンのバッグをつくる。講師:カーリ・メンさん(French General)

アメリカ・ロサンゼルスにあるクラフトショップ「French General(フレンチ・ジェネラル)」。前編では、そのオーナーであり、デザイナーのカーリさんのさまざまな活動についてお話しました。後編では、つくりら記者も参加したワークショップの様子をレポートします。

撮影:奥 陽子 取材・文:つくりら編集部 協力:moda Japan

ワークショップの会場となったのは、モダジャパンの東京オフィスのあるビルの2階、GALLERYKTEX(ギャラリーケイテックス)。レンタルギャラリースペースですが、定期的にモダの生地を使ったワークショップも開催しているそう。

 

「French General」の世界観がパッケージに

ワークショップで使う材料と道具には、「French General」のピンクションまでセットに!気分があがります。

こちらが今回のワークショップでつくる「ミニヘキサゴンバッグ」。六角形(ヘキサゴン)のピースをつなげて外布をつくり、巾着に仕立てるというもの。使われている布は「French General」の新柄、「Atelier De France(アトリエ・ド・フランス)」です。


▲オーストラリアの会社、「Hetties Patch」がデザインした巾着バッグで、「Hetties Patch Bag」と呼んでいるそう。サンプル作品は、デザイナーの Cathy Mogullさんが制作。

 

六角形、五角形のピースをつくる

材料を並べて中身を確認。六角形の型紙が33枚、ピンクは五角形の型紙で6枚入っています。

まずは、六角形の型紙を1枚ずつカットクロスに合わせて、縫い代6〜7mmをつけてカットします。

参加者のなかには、パッチワークを教えている先生もいらっしゃいました。手元を見てみると、布をカットする前に型紙とカットクロスをまち針でとめています。急がば回れで、このひと手間が美しく仕上げる工夫なのかもしれません。

カットクロスに縫い代をつけてカットしたら、型紙の縁に仮止め用の糊をつけ、縫い代をとめていきます。

 

色合わせに柄合わせ。レイアウトする楽しさ

 

ひたすらピースをつくったら、レイアウトを見ながらピースの配置を考えていきます。

どのピースを隣り合わせにしていこうかな。配色や柄の出方を考えながら、あれこれ思案。この作業、パズルのような感覚で、結構楽しい!

中心を軸に華やかな花柄を配置し、悦に入っていたら、「いちばん真ん中は、底になるからあまり見えませんよ」とカーリさんの助言が聞こえてきます。慌てて、中心を地味な小紋柄に差し替えるひと幕も。

 

ピーシングで布を縫い合わせる

レイアウトがほぼ決まったら、次はいよいよピーシング。ピースとピースを縫い合わせていく作業です。材料のなかに針も入っていたのですが、カーリさんはもっと小さい針を使っていると聞き、その針でやってみることに。本当に短くて、小さい針!

中表に突き合わせて縫い代をかがります。この作業が、長い、長い道のり。「どのピースを次につなげるかは、レイアウト通りに進めば、自ずとわかります」とカーリさん。

こちらはピースを縫いつなげ終った状態です。カーリさんの見本をちょっと拝借。

みなさん、もくもくと手を動かしています。カーリさんも席をまわってアドバイスを。

「キルト&ステッチショーでもこの手法を紹介しましたが、『イングリッシュ・ペーパーピーシング』を知っている人はいませんでした」とカーリさん。似たような方法はきっとあるのでしょうが、おそらく、型紙をカットクロスに糊で仮止めするという手軽な手法が、私たち日本人には新鮮だったのかもしれません。

数ピース縫い合わせたところでタイムアップ。内袋をつけて仕立てる作業はまるまる宿題に。1枚1枚はぎ合わせていく作業は限りなく地道ですが、指先に神経を集中させるためか、無心になります。針仕事をする方からよく耳にする「針を持っていると落ち着く」といった境地、もう少し“ちくちく”すれば、いつしか私にも訪れるのでしょうか。

カーリさんはといえば、お手製のブックにつくりかけのピースをいつも持ち歩き、隙間時間を見つけては針を進めているそう。

毎日、ほんのちょっとだけ、“ちくちく”する習慣。それは、忙しさにかまけて、するりと過ぎてしまう日常に「待った!」をかけてくれる小さなピース(piece/peace)なのかもしれません。

 

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