生花のエネルギーを取り込んでファッションアイテムに

撮影:寺岡みゆき スタイリング:鈴木亜希子 文:太田明子

「土と植物を相手にする仕事は、瞑想するのと同じように、魂を解放させてくれるのです」 ―ヘルマン・ヘッセ(岡田朝雄訳)

「あじさいのリースをつくろう」というワークショップに参加してきました。ドライでなく生花を用いるのが珍しくて興味津々。当日は青空のもと、緑に包まれた民家の庭先をお借りしての作業でした。アイビーを束ねて土台をつくり、主役のあじさいをはじめ、ハーブや山野草で幾重にも彩っていく過程は、匂い立つような生命の息吹が鼻腔を刺激し、軽い興奮としあわせな安らぎに満たされました。冒頭のノーベル賞作家の言葉を借りれば、瞑想と解放感を同時に迎え入れる心地好さを実感した時間です。

あじさいは、花色も花形も多彩で梅雨空に映える花です。もとは日本原産で、よく見かける丸くてこんもりした花は、欧米にわたり品種改良されて戻ってきたセイヨウアジサイの品種、ハイランジアと分類されます。そういえば、人気の秋色あじさいも最近では数多い種類が見られるようになりました。ニュアンスのある微妙な色合いが魅力ですね。この花は本来、落葉低木。まぎれもなく“木”ですので、しっかりと土中に根を張りとてもタフ。山の斜面でも海沿いでもたいてい力強く咲きます。

こうした自然のエネルギーをとりこんでファッションのアクセントにできれば、見慣れた服もひと味違う印象になり、あなたをキラッと輝かせて見せます。

schaf 、Lueur、TicTicmieさん共著の『かわいい生花のアクセサリー』は、本物の花を使ったブローチやネックレス、リング、ピアスなどの作り方を紹介した本です。

でき上がりを予想しながら、好きな花材を用意してコーティングすることで、洋服や帽子、バッグなど装いのチャームポイントになります。アクセサリーに仕立てる素材は、生花店や種・苗から自分で育てたものの中からなるべく元気なものを選ぶのがコツ。

女性はいくつになってもかわいいものが大好き。いつまでもチャーミングでさりげなくおしゃれな女性でありたいものです。外出のときはもちろん、一人で過ごす休日も、セルフメイドの“オトナかわいい”アイテムが気持ちを上向きで明るいものにしてくれます。

写真は『かわいい生花のアクセサリー』より。

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