BOOKS
暮らしの本
著者:schaf*/.lueur./TicTicmie..
読んだ人:下里康子(ライター)
少女時代に好きだった花はかすみ草。枯れてもドライフラワーにしては部屋を彩った。くさくさした日はガーベラに元気をもらい、トルコキキョウに癒される。春は桜に菜の花、夏は蓮に曼珠沙華、秋はコスモスと、季節の花目当てのお出かけも楽しみだけれど、道端で思いがけない野の花との出会いもうれしかったりする。
そんなふうに日々、花に魅了されるたび思うのが、「美しい瞬間をこのまま閉じ込めたい!」。
女子なら誰もが抱くそんなロマンティックな願いを、この本は叶えてくれる。
「とにかく、生花の美しさとそれをそのまま閉じ込められるアクセサリーだということを最も表現したかったので、自然を感じる屋外での撮影と、生花とアクセサリーを絡めるスタイリングにこだわりました」と担当編集者。確かに、つくり方のガイドなのに、前半はみずみずしい写真集を見ているようだ。
生花をレジン(樹脂)でコーティングしてできあがるアクセサリーは、ブローチにバレッタ、ピアスにネックレスと30種類。使われる花もさまざま。その中でも特に心奪われたのは、紫陽花。普段の姿とは異なり、紫や青色のガクは淡く透け、細やかな脈までもよく見える。繊細な花の姿は、ため息が出るほど美しい。
贈られた花、特別な日に買った花、これからもたくさんの花を手にするだろう。どうしても忘れたくない花ならばアクセサリーで残せば良い。閉じ込めた美しさは思い出と一緒にいつまでも色あせず、そばに居続けてくれるから。
本物の花の美しさを閉じ込めるべく、UVレジンでコーティング。ピアス、ネックレス、バレッタなど30種類の可憐なアクセサリーに。
書籍名:かわいい生花のアクセサリー
著者:schaf*/.lueur./TicTicmie..
ページ数:96ページ
判型:B5変型判
発売日:2016年9月
定価:1,512円(税込)
僕が恋してやまない多肉植物は、ベンケイソウ科にまだまだたくさんあ…
更新日: 2019/11/12