花とアンティークと|フラワーノリタケ&Tisane infusion 第2回 青い花、青い器(後編)

名古屋で評判のフローリスト、フラワーノリタケの則武潤二さんと、アンティークと雑貨を扱うTisane infusionの則武有里さんとのコラボレーション・スタイリングです。第2回目の後編は、行く夏を惜しみつつ、いち早く秋の気配を感じさせる、かご使いが登場します。

フラワーアレンジ&スタイリング:則武潤二、則武有里 撮影・文:則武有里

こちらは大きな古い背負い籠。投入れでバサッと飾るも良しですが、小さな瓶や湯呑みに一輪飾り、コンパクトにまとめて楽しむのはいかがですか? 蔓物を絡ませればさらに雰囲気がつくりやすいです。

紫の花は、クレマチス、蔓はツキヌキニンドウ

夏らしく青いものをテーマに選んだのは蕎麦猪口。立体面に手で刷り込んでいく印判の染め付け、明治生まれの器です。精巧につくられた現代の器より小紋柄や粋な柄が豊富で、手書きのものは伸びやかで自由。ひとつとして同じものはありません。花器に抜擢されても十分すぎるほどあか抜けた器になります。

左から、ビバーナムコンパクター、ブッドレア、ソバナ、クレマチスデュランディ。左下と右下の緑の実は、センダンの実。

器に使用した蕎麦猪口は口が広く、切花を立たせることが難しいので、小さな剣山を入れて飾っています。剣山より手軽なのが切花を剪定したときに落とした茎。ちょうどよいサイズに切って器に渡すと、簡単に花を立たせることができます。写真では放射状に茎を渡していますが、実際は十字になる二本の茎で十分です。

大きな葉っぱは難しく感じますが、存在がユニークなので実ものをのせたり、くるりんと曲げるだけでちょっと楽しい空間が生まれます。和よりの空間が気になるのであれば、蕎麦猪口だけでなく、大きな洋皿にまとめてスッキリさせてもいいですね。

上から、ブッドレア、アンスリュームの葉、ニューサイラン、センダンの実

今年はサンサンと陽射しが眩しい日が少なく、突然の豪雨や雷が目立つ夏になりましたね。それでも誰に教えてもらうわけでもないのに自分の花を咲き終わらせ、立派な実をつける力強い植物の姿に頭が下がります。

夏も終盤、切花の中に実ものが増える季節がやってきました。いつも見慣れた花に実ものを入れるとぐっと楽しい空間が生まれます。実ものは綺麗なドライフラワーになるので、水に入れずに散らして置くだけでもいいと思います。

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