つくりら文化祭*ワークショップレポート01 | 刺繍作家・poritorieさんとカリグラファー・ヴェロニカさんのコラボレッスン。バラのブローチとギフトボックス。

撮影:奥 陽子  文:つくりら編集部

共感するものが同じ、好きな世界が一緒。SNSでいろんな人とつながれる今、国や世代を越えて自分と同じ感性の持ち主と出会えるようになりました。刺繍作家のporitorieさんとインドネシア在住のカリグラファー、ヴェロニカさんも、SNSでお互いを知り、ワークショップに参加したりと、素敵な交流が始まった仲。

 

アーティストどうしの感性のふれあいが美しい形に

poritorieさんの刺繍とヴェロニカさんのカリグラフィー。一緒に何かできないかしら? そんなことを思い立ち、おふたりに相談。すると「刺繍作品のギフトボックスにカリグラフィーラベルを添える」というアイデアが飛び出し、たちまち現実となっていったのでした。

poritortieさんの作品は、著書『小さな草花でいろどる リボン刺繍&小物たち』に掲載された「6月のバラ」のブローチ。poritortieさん愛用のギフトボックスに、ヴェロニカさん作成のラベルとカリグラフィーがマッチ。手づくりブローチに添える、心づくしのハンドライティング。なんて素敵な縁組みなんでしょう!

 

シャビーな空間に漂う、凛とした佇まい

ワークショップ当日。準備風景のひとコマです。poritorieさん、ヴェロニカさん、そしてヴェロニカさんのご主人のスティーブさんも一緒に、着々とテーブルを整えていきます。

テーブルセッティングができ上がりました。フレンチ風の空間にアンティークのテーブル。自然光が差し込む大きな窓。凛とした清々しさで生徒さんをお迎えします。

 

美しい文字が踊るカリグラフィーのラベル

ワークショップはヴェロニカさんのカリグラフィーのミニレッスンから始まりました。カリグラフィーは初めてという方がほとんど。みなさん、ヴェロニカさんのデモンストレーションに熱心に見入ります。

みなさん、席に戻ってさっそくカリグラフィーに挑戦。ヴェロニカさんがお席をまわり、ひとりひとりのフォームをチェックしていきます。

慣れないペンに最初はうまく書けません。そんなときはすかさず、そっと手を添えてペンの持ち方や力の入れ方などを教えます。

すべての文字の基本となるベーシックストークの練習中。

ヴェロニカさんのレッスンが終わると、ブレイクタイム。naturamさん特製のガトーショコラでひと息。この間、ヴェロ二カさんはみなさんの名前をカリグラフィーで書いていきます。

 

美意識が伝わるporitorieさんのしつらい

ブレイクの後は、いよいよporitorieさんのブローチづくりです。ライトグレーのリネンにアンティークピンクのリボンと刺繍糸。小さな巾着形のものは、アンティークリネンでつくったローズのサシェ。poritorieさんのお手製で、みなさんへのギフトです。リネン、リボン、道具選びからも、poritorieさんの美意識が伝わってきます。

poritorieさんのデモンストレーションが始まりました。まずは白い布でステッチの練習です。

みなさんのお席をまわって、ポイントを説明。

刺繍が終ったら、まわりをぐし縫いして仕上げに入ります。

みなさんの作品を一堂に並べて記念撮影! バラの花びらはスパイダーウェブローズステッチ。ふんわりと大きいバラ、きゅっとこぶりなバラ、同じレシピなのに、なんて個性豊かなんでしょう!

二人のアーティストの感性にたっぷり触れた3時間。てのひらにすっぽり入る小箱をそっと開けるたびに、その感性のかけらがこぼれてきます。

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