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ハーブはどうやって保存するの?

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自分で育てたハーブを長期保存できるドライハーブを作りましょう。『暮らしをたのしむハーブ手帳』より、ご紹介します。

文:つくりら編集部

ハーブを収穫する

収穫するときの第1のルールは、朝早く摘むこと。

朝露が乾いたら、太陽を浴びてハーブがあたたまる前に取り入れましょう。
とくに午後の太陽を浴びてあたたまったハーブは、質が落ちてしまうので、ハーブの香りを移すエッセンシャルオイルには不向きです。

香りを楽しむためには、花のつぼみが開く前にハーブを摘みましょう。
葉を利用するなら、まず枝を切り、上の葉から順に取っていきます。かたい葉や汚れた葉、傷や虫くいのある葉などは取り除きましょう。
種を利用するなら、色が緑から茶色にかわり、種が落ちないうちに取ります。

タンポポ、コリアンダーなど根を利用するなら、花が咲く前の、株が充実した生長を続けているときに収穫します。

 

ハーブを乾燥させる

ドライハーブにするなら、フレッシュな葉を収穫後なるべく早く完全に乾燥させましょう。
夏に育てて収穫し、乾燥させたハーブは、冬の室内で育つフレッシュハーブより香りがよいといわれています。
ほとんどのハーブは乾燥させるのが簡単で、よい香りを保てます。

暗く風通しのよい場所でハーブを乾燥させるのが一番ですが、扇風機やエアコンを活用できます。収穫して束にまとめたハーブを、ざる、すのこにのせ、屋根裏やヒーターのそば、冷蔵庫の上などにおきます。

天板にのせてオーブンで乾かしてもよく、この場合、温度は38℃に設定し、30分ごとに裏返したり、向きをかえたりしながら、3〜6時間乾燥させましょう。

結び目は乾きにくく、ゆるんでくるので、時折、様子を見て結びなおしましょう。

ハーブを乾燥させたら、葉や花、根、種などに分け、密閉容器に入れて保存します。冷凍するのもおすすめです。

 

ハーブを保存する

保存には、密閉できるふたかゴムパッキンのついたガラスびんが一番です。チャックつきの保存袋もおすすめですが、閉じる際に空気をよく抜くようにしましょう。料理用のハーブは品質がかわらないように、乾いた清潔なガラス容器で保存しましょう。

料理には細かくきざんだり、こして使用し、ハーブティーには葉や花をそのまま使います。

冷凍することも可能です。水またはオイルと一緒にミキサーにかけたあと製氷皿に注ぎ入れ、冷凍します。製氷皿のマスにあわせてラップを敷いておくと、あとあと取り扱いやすくなります。

香り高く、見た目もきれいなアイス・キューブもオススメです。製氷皿の1マスにハーブの葉を1枚ずつ入れて凍らせれば完成です。

 

上質のハーブオイルを作る

ハーブはオイル漬けにすると長持ちします。密閉できるビンにフレッシュまたはドライハーブの葉を入れ、上質なオリーブオイルを注いでしっかりひたします。密閉して光の当たらない場所で保存しましょう。

Instagram:@tsukurira0714

【書誌情報】
『暮らしをたのしむハーブ手帳』
ウェルトン・オーウェン著
高浜真理子監修、堀口容子訳

書籍『暮らしをたのしむハーブ手帳』より

世界のハーブをコンパクトに紹介。使い方のアイディア、薬効、使用できる部分、おすすめ料理、収穫時期、保存方法など、知りたい情報をしっかり、見やすくまとめました。コンパクトなので園芸店にもっていったり、野外で使うときにもポケットやバッグの中で邪魔になりません。正方形で女性でも持ちやすく、ページも開きやすくなっています。
ハーブのたのしみ方がひろがります。