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Mug Cakes マグケーキbook

著者:ミマ・シンクレア

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翻訳本ならではの大胆な発想がニクイ

読んだ人:小泉大河(編集者)

焼き菓子づくりに夢中になったことがある。満足に読めない洋書にも手を出して、片っ端からつくった。そのとき、レシピでよく見かけたのが「all-purpose flour」という聞き慣れない小麦粉。これがなんだかよくわからなくて、日本で売っている強力粉や薄力粉など、さまざまな小麦粉で試してみた。

 

この『マグケーキbook』の著者、ミマ・シンクレアさんは、ロンドンを拠点に活躍する人気のフードスタイリスト&フードライター。ヨーロッパを中心に累計20万部の大ヒットを記録しているそう。

 

「海外でベストセラーになった本といえども、ただ右から左へと訳せばいいというわけではありません」と、この本を担当した編集者。え、そうなの?「料理本やお菓子本は食文化の違いもあり、一筋縄ではいきません。とりわけ気を配るのがつくり方です。この本のレシピも日本人が食べやすい量を考慮して、すべてマグカップ1個分にしました」。海外のお菓子本は、日本人の味覚には甘すぎることが多いので、ときには材料の配合を調整することもあるのだとか。

 

であれば、日本人の味の好みを知り尽くしている日本のお菓子研究家やパティシエに頼んだらいいのでは? わざわざ海外の本を翻訳しなくても・・・。

 

「日本でも大人気となった『ブリジット・ジョーンズの日記』という映画をご存知ですか?ロンドンの出版社に勤める独身女性、ブリジットが主役のロマンティックコメディなんですけど、この映画の中で『かわいいっ!』って思ったものって、日本人の感性からなかなか生まれてこないんですよ」

 

なるほど。
日本のパティシエでは思いつかない斬新な発想が、洋書にはある、ということね!

 

確かにこの本には、私たちが普段見慣れないオーストラリア生まれの「ラミントン」や、アメリカのキャンプファイヤーでは欠かせないという「チョコレートファッジスモア」なども登場する。マグカップに必要な材料を全部入れて、フォークでぐるぐるかき混ぜて、あとは電子レンジでチン! なんていうシンプルなつくり方も、いわれてみれば確かに欧米風かも。

 

著者のシンクレアさんは、この本の後、『Rainbow Bakes』という超カラフルなお菓子本も出版(翻訳本は未発売)。虹色に輝くケーキは、「レインボーケーキ」としてこの本にも登場。ここまでカラフルなお菓子は、さすがに日本ではあまり見かけないかな。日本人が到底思いつかない大胆なケーキは、かなりフォトジェニック。ここぞという日につくれば、話題をさらうことは間違いなし! 

概要

超カンタン!マグカップ&電子レンジであっという間にケーキがつくれちゃう。11か国で刊行され累計20万部の大ヒットレシピブック。

詳細情報

書籍名:Mug Cakes マグケーキbook

著者:ミマ・シンクレア

ページ数:96ページ

判型:A5変型判

発売日:2015年10月

定価:1,296円(税込)

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